東日本大震災で被災したママが、すべての家族に伝えたい防災力を高める秘訣「1日1防災」

暮らし

更新日:2020/9/1

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    『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』
    (アベナオミ/学研プラス)

 東日本大震災にて被災したママ・イラストレーターがすべての家族に伝えたい防災のアイディアをまとめた『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』が、2017年2月7日(火)に発売された。

 災害は、今こうしている間におとずれるかもしれない。それに備えるには、日ごろからのマメな対策が何より重要。とはいっても、「ただでさえ忙しいのに先のことまでなかなか手が回らない」という人は多い。ましてや、子育て中のママならなおさらだろう。

 同書の著者であるイラストレーター・アベナオミも、出版やウェブメディアのイラストなど、数多くの仕事に追われながら小さな子どもを育てる超多忙ママ。そんな彼女が心がけているのが、「1日1防災」。備蓄品を買ったり、家具の配置をチェックしたりと、1日に何かひとつでも、防災にまつわることに気を配るのを日課にしている。

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 2011年3月11日、宮城県多賀城市で車を運転中に彼女は被災者になった。経験したことのない大きな揺れと大津波で、彼女の生活は一変。幸い家族は皆無事で、家屋にも被害は少なかったが、ライフラインや食料を断たれた中で1歳の子どもを育てながら過ごしたあの頃は、まさに戦いであったという。

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 被災生活中は、それまでの防災を怠っていた年月を悔いることの毎日。そこで震災以降は、毎日少しでも防災を意識することを心がけ、わずかずつでも確実に次の災害に備えている。

 2016年4月の熊本地震の際には、自身の経験をイラストに込め、被災者に向けて乗り越えるためのノウハウをツイッターで発信。それらは当地以外でも関心を呼び、なんと36,000超のリツイート数に。この話題は新聞、テレビなどでも取り上げられ、「ママ目線の防災」の大切さを日本中に印象付けた。

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 同書には、そんなラストレーター・アベナオミの防災ノウハウを、コミック、イラストでわかりやすく解説している。同書をきっかけに、今日から「1日1防災」をはじめてみてはどうだろうか?

アベナオミ
イラストレーター。防災士。宮城県出身、在住。2児の母。日本ビジネススクール仙台校(現在の日本デザイナー芸術学院仙台校)卒業後、地域情報誌編集部に勤務しながらイラストレーターとして活動を開始。2010年に漫画家としてデビュー。2011年に東日本大震災にて被災し、そのときの様子や防災を伝えるコミックエッセイなどを執筆。被災体験をもとに、本当に必要な防災、続けられる防災に取り組む。

※掲載内容は変更になる場合があります。