各メディアで大反響! こども向け教養書『こども孫子の兵法』。世の中を生き抜くヒントを齋藤孝先生がわかりやすく紹介
更新日:2017/2/17
テレビ番組のコメンテイターとしてもお馴染み、教育学者の齋藤孝先生が監修した『こども孫子の兵法』(日本図書センター)が、日本経済新聞や『週刊ダイヤモンド』『週刊文春』『プレジデントFamily』『AERA with Kids』等で紹介されて話題になっています! 春秋戦国時代に中国で生まれた『孫子の兵法』は、争いに勝つための考え方や戦い方が書かれ、国を超え、時代を超えて、これまでたくさんの人々に読まれてきました。現代ビジネスにも有効とビジネスマンのバイブルにもなっている『孫子の兵法』は、今の世の中を「強くしなやかなこころ」で生き抜くためのヒントがたくさん詰まっています。そんな「『孫子の兵法』をおとなだけのものにするのはとってももったいない」と齋藤先生は考え、こども向けに超訳した『こども孫子の兵法』を作りました。厳選された24の言葉が、斎藤先生ならではのわかりやすい解説で紹介され、名著のエッセンスをつかむのに大人もこどももためになる内容です。
ここで、少しだけ中身を紹介しましょう。
Q 勝つためにはまずなにをするべき?
A まず自分にできることをやろう!
孫子は「戦いが上手な人」は、すぐに相手を攻めるのではなく、負けないための準備をしっかり整え、勝つチャンスをじっくり待っているといっています。つまりは、相手の状態を変えることは難しいけど、負けないための準備なら自分だけでできる。まずは自分にできることをしっかりやることこそが大切なのです。
Q 「将来の夢」に悩んだらどうしたらいい?
A 好き嫌いだけで判断するのはやめよう!
孫子は、自分にとって「有利か不利か」と「好きか嫌いか」をまったく別の基準として考えることが、戦いに勝つための重要なポイントだといいます。振り返ってみると、意外と好きか嫌いかで行動してしまっていることが多いのが人間。将来の夢や進路で迷ったときに役立つ考え方なので、一度立ち止まって、孫子のこの言葉を思い出してみよう。
Q 成功したとき・失敗したときの心の持ちようは?
A プラスとマイナスはいつも一緒!
すぐれた人は、成功して「自分はすごい!」とうぬぼれたり、失敗して「自分なんかダメだ…」と簡単にはしないと孫子はいいます。一度うまくいって油断してしまうと、次で失敗することもあり、逆も然り。どんな物事も、プラスとマイナスの両面から意識することが重要なのです。
Q もう頑張れないと思った時はどうしたらいい?
A ときには困難から逃げよう!
「敵にかなわないことがわかったら逃げるべき」と孫子がいうように、あまり無理をしすぎて、こころやからだが壊れてしまったら本末転倒。大切なのは、目先の戦いに勝つことではなく、自分を危険な状態にしないということです。困難に立ち向かったからこそ得られる何かがあるかもしれませんが、これ以上頑張れないと思ったら時には逃げることも必要なのです。逃げること=恥ずかしいことではありません。
このほかにも、孫子の24の言葉がわかりやすい実例とイラストとともに、紹介されています。大人でもドキッっとしてしまう「孫子の兵法」のことば。困難に直面したとき、どれだけこれらのヒントを思い出せるかが、その人を強くさせるかどうかだと思います。「強くしなやかなこころ」で困難を乗り越えられるよう、親子で『こども孫子の兵法』を手にとってみてはいかがでしょうか?