月収10万円、子ども4人のシングルマザーが月収1400万円まで稼げるようになったワケ
公開日:2017/2/17
近年、ひとり親世帯の貧困が問題視されている。
平成23年度に厚生労働省が発表した「全国母子世帯等調査結果報告」によると、シングルマザーの平均年間就労収入は181万円、公的な補助や養育費などを合わせても平均223万円ほど。シングルマザーを取り巻く経済環境がいかに厳しいかがわかるだろう。
『お金の神様に可愛がられる方法』(藤本さきこ/KADOKAWA)の著者・藤本さきこも、そんな貧困にあえぐシングルマザーのひとりだった。月収は約10万円、貯金はゼロ。ボロボロの部屋に住むシングルマザー。
しかし、あることを実践した結果、彼女はわずか2年で月収1400万円を稼ぐ起業家となる。
彼女が実践したのは、徹底的に自分を「明らめる」ことだった。ボロボロの部屋に住んでいる自分や貯金のない自分、社会的信用のない自分。それらを明らかにし、認めることで、自分の中から出てくる「感情」に注目した。
そこで彼女は、「ボロボロの部屋を悪くないと感じていること」「シングルマザーとは不幸であるべき」といった、自分自身の「設定」に気がつく。
過去の私が「ボロボロの家は、むしろ素敵」という設定をしていたため、きれいな家にまったく興味が起こらなかった(中略)それを「きれいで新しい家が素敵!」と「設定変更」したので、新たなステージでの豊かさと幸せを手に入れました。
人は、自分自身の「設定」によって、幸せや不幸の価値観が変わります。
自分を縛っている「設定」。それは、人の可能性を狭める思い込みであり、呪いだ。
藤本さきこは一貫してこの本の中で、その「設定」を「明らか」にし、「感情」を感じ切り、変化することを「決める」ことでその呪いを解くことができると説く。
その設定を変えると「決めた」ときから、彼女の人生は好転し始めた。トントン拍子に新築の輸入住宅を購入することができ、たった2年で2300万円の住宅ローンを完済。小さな店舗から始めたショップの経営も軌道に乗る。
特にこの「明らめる」ことを訓練するワーク「私ノート」は、今ある現実を認識するのに有効だ。
ノートとペンを用意してください。(中略)自分の設定を知り、理想に近づくためのワーク「私ノート」をご紹介します。「私ノート」は書き方も簡単で、とにかく「今」の自分について書くだけ。
ノートに、「今」着ている服、周りにあるもの、座っている椅子、月収、預金残高など、ありのままを書く。このとき「ボロい(けど、アンティークな)部屋」「毛玉がついた(お気に入りの)部屋着」など、つい言い訳を足してしまいがちだが、()内は書かないこと。「ボロい部屋」「毛玉がついた部屋着」。これが「今」の自分だ。
「私ノート」に記載したものの中には、目を背けたくなる現実もあるだろう。
しかし、その「目を背けたくなる」感情こそが「設定変更」のチャンスなのだ。
この他にも、「ポイントカードは捨てる」「クレジットカードは使わない」「貯金を全額引き出して、お金の感触を確かめてみる」「借金があるならその総額を把握し、1日でも早く返済する」など、ゆるふわな女性向け引き寄せ本とは一線を画す、具体的かつスパルタな「設定変更」のためのアドバイスが満載だ。人生に行き詰まっている人、これまでの引き寄せ本ではイマイチ効果が出なかったと感じている人は、自分の人生の「設定」を変えるヒントを見つけることができるかもしれない。