1週間で一番集中できるのは「◯曜日の午前中」 早く帰るために3時間分のムダをなくす方法とは?

仕事術

更新日:2017/2/21

 気づけば20時!? 結局、自分の仕事が片付かずメール返信、電話対応に追われ1日が終わってしまった…ということありませんか?

 そんな方におススメなのが『早く帰りたい! 仕事術 ~3時間分のムダがなくなる30のコツ~』(藤井美保代/日本能率協会マネジメントセンター)。本書ではすぐに始められる事例を用いた「実践的なテクニック」や「意識の持ち方」を分かりやすく解説しています。

ノートと付箋を使って「うっかり忘れ」をなくす!

 例えば、「うっかり忘れ」をゼロにするコツ。早く帰れない理由のひとつが「ミス」だといいます。その原因の8割が「うっかり」による忘れ・間違い・勘違いだとか。それらをなくすことができれば、ほとんどのミスが解消されたと同じです。そのためには「ここまでやるの?」というほどのしつこい確認が必要だと著者はいいます。

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 まずは小さなメモ帳を1冊用意し、やるべきことが発生したらすぐ書き留めます。そのときどこに書いたかが分からなくならないように1冊に集約することがポイント。

 次にメモのやるべきことをToDoリスト用ノートに書き写します。その際、実行する日を決めて書くことが重要となります。

 そのToDoリストを毎朝確認します。それでも人間はうっかり忘れてしまうもの…。そこで防止策としてやるべきことを付箋に書き、必ず目にする場所に貼っておきます。例えば、翌朝新幹線のチケットを購入するのであれば、Suicaに付箋を貼っておけば忘れずに済みます。

1日の半分以上をムダにしている 「マインドワンダリング」は深呼吸で解決!

 “落ち込みグセ”をゼロにするコツでは、実は1日の半分以上が「マインドワンダリング」からくるムダ な時間だといいます。マインドワンダリングとは上司に叱られた、提案が却下されたなど過去の失敗から、また同じことを繰り返してしまうのではないか? という不安で心が迷走してしまい、「今やるべきに集中できていない状態」をいいます。

 そんな状態から抜け出すべく、本書では自分なりのアプローチ法を持つこと、その1つとして「深呼吸」を勧めています。「な~んだ」と思われる方も多いと思いますが、実は深呼吸には「マインドフルネス」といって「今、この瞬間に完全に意識を向けた状態」を作り出す効果があるそうなんです。生産性向上を目的としGoogleが「マインドフルネス瞑想」を社員教育に取り入れたことでも注目を集めています。

 またストレスを感じる空間からいったん離れることも大切だといいます。トイレにいって冷たい水で手を洗い、嘘でもいいので鏡に向かってニッコリするだけで、脳が勘違いをして自然と気分が晴れていきます。

 他にも、1週間で一番集中しやすい「火曜日の午前中」を仕事効率アップの投資に充てること、集中力を妨げないようにするための「割り込みOKタイム」を設ける工夫、メールの整理術、メールに振り回されない3つのルールなど、あらゆる点から仕事効率を見直することができます。

 本書のコツを取り入れてスッキリと仕事を終え、プライベートを充実させてみてはいかがでしょうか?

文=澤 ゆか