ユーミンとフランスの秘密の関係
公開日:2017/2/26
ユーミンこと松任谷由実が、憧れのパリやフランスのことを教えてくれる『フィガロブックス ユーミンとフランスの秘密の関係』が2017年2月15日(水)に発売された。同書は、『フィガロジャポン』に連載された「アンシャンテ ユーミン!」に大幅加筆して書籍化した、ファン待望の1冊となっている。
やっと気づいたの。私って思いっきりフランス・ミーハーだって!松任谷由実
そう打ち明けるユーミンは、少女時代からパリやフランスが大好きで、大きな影響を受けてきた。小説なら、フランソワ―ズ・サガンの『悲しみよ こんにちは』や『ブラームスはお好き』。音楽なら、パリ時代のショパンや、エディット・ピアフの代表曲「ラ・ヴィ・アン・ローズ」、さらにはシルヴィ・バルタンに代表されるようなフレンチポップス。絵画なら、モネやカイユボットらの印象派。いっぽうでは女優イザベル・ユペールが同世代として気になったり、モード界ではココ・シャネルの大胆さに注目してきた。
同書はそんなフランス文化についてユーミンが思いの丈を綴るとともに、今をときめく人との楽しい対談も収録。『ジヴェルニーの食卓』を読んで号泣したエピソードを披露しながら、作家の原田マハとアートについて語り、フランス文学者・野崎歓とは、ジブリとプレヴェールの詩とユーミンの不思議なめぐり合わせで盛り上がった。また書籍化にあたり新たな対談相手、人気作家の柚木麻子も登場。ユーミンの大ファンである柚木の口から何が飛び出したか、大注目の対談だ。
またフランス探訪記も掲載。コート・ダジュールでマティスのアートを心ゆくまで堪能したり、ステージ・パフォーマンスを体験するためにパリのキャバレー、クレイジー・ホースに潜入したり、モネの庭を見るためにジヴェルニーを訪れたりと、ユーミンの興味は果てしなく広がりを見せた。
「気づかず過ぎた初恋」などの様々な名曲とフランスの関係とは? 同書を読めば、ユーミンの創作の秘密が透けて見えてくることだろう。
松任谷由実
1954年東京都生まれ。72年、大学在籍中にシングル「返事はいらない」で荒井由実としてデビュー。73年、ファースト・アルバム『ひこうき雲』をリリースし注目を浴びる。76年、アレンジャー、プロデューサーである松任谷正隆と結婚し松任谷由実に。その後呉田軽穂名義で他のアーティストにも多数の楽曲を提供し活動の幅を広げる。2012年、デビュー40周年記念ベストアルバム『日本の恋と、ユーミンと。』をリリース。15年秋公開の映画「リトルプリンス 星の王子さまと私」の主題歌「気づかず過ぎた初恋」を書き下ろす。16年11月には、38枚目となるオリジナルアルバム『宇宙図書館』を発売し、同時期より自己最長・最多本数の全国ツアーを開催している。
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