冷凍保存から電子レンジでの加熱まで対応し、軽くて安価なジップロック。使い勝手の良さから愛用者も多いはず。ジップロックと電子レンジがあれば、保存だけでなく、幅広い調理もこなしてくれる。

　そんなジップロックを使用したアイデアおかずを集めた本『ジップロック(R)でできる! アイデアおかず』（宝島社）が発売された。本書では、ジップロックを開発している旭化成ホームプロダクツが推薦するレシピや材料別レシピ、人気度の高いレシピなど、様々なレシピが紹介されている。そこで、実際にジップロックを使用し、何品か作ってみた。

■「はんぺん入り煮卵」（P.12）

　1つめは、「はんぺん入り煮卵」。ゆで卵の殻をむき、食べやすいサイズに切ったはんぺん、めんつゆ、水、オイスターソース、酒とともにジップロックに入れる。あとは半日以上待てば完成！

　ゆで卵を作る時は、いくつかまとめて作るのが一般的。余ったゆで卵も、こうやって漬けておけば、1つの楽しみになる。はんぺんも、オイスターソースが効いた漬けだれがしっかりと染みていて非常に美味。おつまみにもおかずにも使えそうな一品となっていた。

■「サケの炒めずチャーハン」（P.29）

　2つめは、「サケの炒めずチャーハン」。ジップロックに卵、塩コショウを入れて混ぜ、ふたをせずに電子レンジで加熱する。ごはん、鮭フレーク、塩コショウ、白ごまを加えて混ぜ、さらに加熱し、レタスを加えれば完成！

　炒めなくても、ふわふわ卵がごはんとしっかり絡み、立派なチャーハンに。時間がない時の朝ごはんや夜食にも重宝しそう。味付けや具材を変えれば、いろんなチャーハンがジップロック1つで楽しめる。

■「カニしゅうまい」（P.48）

　最後は、「カニしゅうまい」。ボウルにひき肉、カニ缶、みじん切りにした生姜、ごま油、オイスターソース、醤油、コショウ、砂糖を入れてよく混ぜる。玉ねぎのみじん切りに片栗粉をまぶしたものを加えてさらに混ぜ、しゅうまいの皮で包む。あとはジップロックにちぎったレタスを敷き詰め、しゅうまいをのせて水を散らし、ゆったりとラップをして電子レンジで加熱し、コンテナのふたを軽くのせて5分ほど置けば完成。

　蒸し器がなくても、この方法ならしっとりとした美味しいしゅうまいが簡単に蒸し上がる。カニを海老に変えたりカレー粉を加えたりすれば、いろいろなしゅうまいを自宅で簡単に作ることができる。しゅうまい好きには嬉しい限りだ。

　本記事を作成するにあたってジップロックを買いに行ったのだが、思った以上に豊富な形状のものがあり驚いた。また、料理だけでなく、小物の収納に活用している人も多いそうで、本書内に、「みんなのジップロック活用術」として様々な芸能人やSNSユーザーの写真も掲載されている。

　もちろんこの『ジップロック(R)でできる! アイデアおかず』には、他にも「親子丼」や「チョコチップレアチーズケーキ」「たらこスパゲッティー」など、ジップロックで作ることができる気になる料理も満載。使い方をマスターすれば、洗い物や片づけ、調理の時短に繋がり、生活が充実しそうだ。

文＝月乃雫