「高良くんなら裏切らない!」 角田光代『月と雷』映画化に期待の声
公開日:2017/3/19
直木賞作家・角田光代の小説『月と雷』が2017年10月に映画化されることが明らかになった。主人公の1人を俳優の高良健吾が演じるとあり「難しい役どころだけど高良くんなら演じきってくれそう!」と期待の声が続出中。
原作は2012年に出版された角田の長編小説。根無し草のようにフラフラとしている直子と息子の智、そしてこの親子がかつて一緒に住んでいた男の娘・泰子の物語だ。成長した泰子のもとに再び2人が現れ、泰子の今の「幸せ」が揺さぶられる様子が描かれる。
見どころは、泰子の人生に変化を与えるという難しい役どころを高良がどう演じるかということ。これまで幅広い役をこなしてきた高良。“カメレオン俳優”と称されるほど役柄に入り込むため、今作でも「高良君ならどんな役でもこなせるからめっちゃ期待できる」「高良健吾が智役でよかった! 裏切らないもん」「怖い人も優しい人も演じ分けられる人だから智役も楽しみ」と期待は高い様子。
高良は智という役柄に対し「台本を読み、智の行動を智自身がつかみ切れていないからこそ、智に対してしょうがないと思えるところがいくつもあった。多くを理解しながらというよりは、その場その場で演じていた記憶です。そしてそこには智の切なさがいつもそばにあったと思います」と、高良なりの分析を明かした。
ダブル主演となる泰子役の初音映莉子は「平和に過ごしていたはずの(泰子の)日常が、智との再会で急に変わっていくわけですが、高良さんご本人にもそういう流れを変える力がある」と高良の持つ才能を評価している。
「八日目の蝉」や「紙の月」など、映画化されるたびに話題となる角田原作なだけあって、今回も注目度は高い。物語のカギを握る智を高良がどう演じてくれるのか、劇場で確かめるしかないだろう。