仕事がデキるのは、頭のいい人より○○な人! 感情に振り回されないための4つのポイントとは?
更新日:2017/4/10
カッとしたり、クヨクヨしたり、イライラしたり…。自分自身の感情に振り回されて、「不機嫌な人」になっていないだろうか?「不機嫌な人」に、人は寄ってこない。「不機嫌」が続くと、免疫力が低下し、病気にもかかりやすくなるという。充実した人生を送るためには、いつも「ごきげん」でいることが大切なのだ。「ごきげん」でいるための、心のコントロール術を教えてくれる『ハンディ版 感情的にならない気持ちの整理術』(和田秀樹 /ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、コンビニエンスストア限定で発売し、たちまち5万部を突破したムックに加筆し、再編集したものだ。大学受験のオーソリティーとしても知られる精神科医・和田秀樹氏の著書だけに、抜群の読みやすさ。コツがどんどん頭に入ってくる。「ごきげん」でいるためのポイントを紹介しよう。
・他人に振り回されない
本書では「すべての悩みは対人関係の悩みである」という、心理学者アルフレッド・アドラーの言葉を取り上げ、自分の感情を裏切らず素直になり、ノーと言う勇気を持つことの大切さ、相手との距離の取り方を説いている。アドラーについては、アドラー心理学をテーマにしたドラマ『嫌われる勇気』が話題なのでご存じの方も多いだろう。
・マイナス感情は成長の原動力
「会社が倒産したらどうしよう」という不安は、「何があっても大丈夫なように資格を取っておこう」とポジティブに変換。マイナス感情を、うまくコントロールするコツをつかめば、仕事や私生活を充実させることにつながるという。
・たいていの不安は実際には起こらない
考えても解決がつかない問題については深く考えないようにするのも不機嫌回避のコツだそう。再放送のドラマで、昭和のお父さんが「余計な取り越し苦労はするな!」と言っていた。めっきり聞かなくなったが「取り越し苦労」とは、なんとうまい言葉だろうか。「目の前にあることを重視することが大事」だと和田氏は述べている。
・満たされている人は不機嫌になりにくい
「精神的・経済的に余裕がある人は不機嫌になりにくい」。「不機嫌」は自分が満たされていないことを宣言しているようなものだ。得意分野を持つことや、美味しい、楽しいなどハッピーな感情を増やせるように日々を過ごすと自己愛が生まれ「ごきげんな人」になれるそう。承認欲求を求めがちなSNSは不機嫌を生むツールなので要注意だ。
本書には、不機嫌・ストレスを消すテクニック、ごきげんになるためのテクニックが、たっぷり紹介されている。「受験は要領」「感情も要領」と、テクニックの大事さを説き、結果が出せる1冊となっている。
文=泉ゆりこ