朝ドラ偏愛マンガ家がお届け!今週の『べっぴんさん』第8回「光の射す方へ」

更新日:2017/3/23

 朝ドラ『べっぴんさん』の1週間分のストーリー&見どころを、朝ドラ大好き漫画家きっかさんがお届け! これまでの「あらすじ」をおさらい。見逃してしまった人は要チェック!

「キアリスの想いを次世代に伝えるため、映画を作る」というすみれの発想に驚きのきっかでしたが、完成した映画を見てじんわりしてしまいました。

「泣いている赤ちゃんを前に途方に暮れているお母さんへ」
赤ちゃんを笑顔にしたい、お母さんを助けたい。その想いを胸に今までやってきたキアリス。映画といっても、30分~40分で出演者は家族、脚本とナレーションもキアリスメンバーが担当するささやかな規模なのですが、静かに淡々としているところがいい味を出していて、なんだかほっこりする映画でした。主演の藍ちゃんのかわいさに見とれて、カットをかけるのを忘れる監督 紀夫…(気持ちはわかる)

 映画に使われた手作りの子どもたちの服は作中でさくらと健太郎と龍一が実際着ていたので、懐かしい気持ちになりました。サイズを直す時に、大好きな赤色とリボンを編みこんだ、さくらのカーディガン、「男の子はポケットが好きだから」とたくさんポケットをつけた龍一のオーバーオール。捨てられなくてしまってあった子どもたちの思い出の服…。母親たちの気持ちのこもった服を見て健太郎の心に変化があらわれます。

 映画製作で一番楽しかったのは、タイトルを決める時に、それぞれの性格が出ているところです。紀夫、それタイトルっていうか心の叫びやね…

 栄輔がさくらの娘の藍をだっこするシーンはとても美しいシーンでした。さくらが赤ちゃんだった頃もこうして栄輔が抱っこしていて…栄輔のまなざしに懐かしさと優しさがあふれていて良いです…

 そして潔は今週も男前でした。
「もういっぺん生まれ変わっても、ゆりに出会って、ゆりと結婚して、ゆりと生きていきたいわ」
ヒェ~~~こんなこと言われてみたいですね…!!(思わず妄想)

 健太郎にもキアリスの理念が伝わって、少しギスギスしていたさくらと健太郎の夫婦仲もほんわかムードに。よかったよかった…と思ったら今度はキアリスの「ワンダーランド」建設のお話が…?

 次回は「べっぴんさん」25週目の見どころをご紹介したいと思います。お楽しみに!

きっか●奈良県出身のおのぼりさん。ここ10年、朝ドラ視聴が毎朝の楽しみ。「ゲゲゲの女房」や「あまちゃん」の頃から趣味で朝ドラ絵を描き始める。著書に『しょぼにゃん』、『もっと!しょぼにゃん』『動物園でもふもふお世話中!』『亀が無理してロードバイク乗ってみた』がある。『ジュニア空想科学読本』の挿絵も担当。 ブログ:「亀が無理してロードバイク乗ってみた」 ツイッター:@kikkatenten pixivid=6349109