史上最強将棋ソフト「Ponanza」誕生秘話を描いた読み切り漫画が話題に「勉強にもなるし面白い!」
公開日:2017/3/24
2017年3月22日(水)に発売された『週刊少年マガジン』16号で、読み切り漫画「ポナンザ -人類vs.最強将棋ソフト-」が掲載された。読者からは「勉強にもなるし面白い!」「ドキュメントってのがマガジンでは珍しくて新鮮」との声が上がっている。
同作品は史上最強の将棋ソフト「Ponanza」の誕生秘話を描いた実録漫画。「Ponanza」とは公の場で現役のプロ棋士を破った最初のプログラムで、佐藤慎一四段(当時)や屋敷伸之九段、村山慈明七段など、多くの実力者に勝利してきた。
同漫画ではそんな「Ponanza」を開発した実在の人物・山本一成が主人公として描かれている。物語は東京大学在学中に将棋部に所属していた山本が、パソコン音痴を理由に将棋ソフトのインストールを断念する場面から始まる。その後将棋部の仲間たちと将棋ソフトの話題になり、将来的にはプロ棋士にも勝てる将棋ソフトが出てくるのではないかとの話が出るが、プロ棋士がプログラマーにならないと作れないとのことで笑い話に。
しかし山本はプロの棋士程ではないものの、アマチュア5段という実力の持ち主。そんな自分が将棋ソフトを作ったらどんなものが出来るかという事に興味を持ち、プログラミングを勉強して将棋ソフト開発を始める―といった物語だ。同作品はその後、将棋やプログラミングの様々な知識を交えて「Ponanza」開発までの秘話が描かれており、読者からは「あのPonanzaが最初はこんなに弱かったなんて…」「将棋を科学しててものすごく興味深い内容」「プログラミングの知識がたくさん紹介されているのに分かりやすくて読みやすい!」との声があがっている。
ちなみに同作品は山本一成本人が監修を務めていることもあり、開発当初の苦労話なども語られている。融通が利かないプログラムに、山本はどうやって“将棋”を覚えさせたのか。“将棋を指す”とはどういうことなのか。史上最強の将棋ソフト誕生秘話は、そうした根本的な問いの答えを教えてくれるだろう。