『サンデー』19号で高橋留美子が明かした、ラムちゃんの語尾や殺生丸デザインの秘密
公開日:2017/4/8
2週にわたり高橋留美子の仕事場を訪問してきた『サンデー非科学研究所』。3週目となる2017年4月5日(水)発売の『週刊少年サンデー』19号では、『うる星やつら』のラムちゃんの語尾の由来が明かされ「へ~これは知らなかった!」「確かになんとなく気になってたからこれは嬉しいな」と話題になっている。
ラムちゃんは虎柄のビキニと「~だっちゃ」と言う語尾が特徴的なキャラクター。『サンデー非科学研究所』の作者・横山裕二が「“だっちゃ”と言うのは何弁なんでしょうか?」と質問。地元山口も語尾に「ちゃ」がつくことから子どもの頃「高橋留美子山口出身説」があったと高橋に話した。高橋曰く、ラムちゃんの語尾はデビュー作のキャラが「だっぴゃ」と言う語尾だったのがひとつのきっかけらしく、高橋自身としては仙台弁のイメージだという。しかし、正確に仙台弁をしゃべらせているわけでもないため、何弁というものはなく、創作であると明かした。
ほかにも、兄二人の影響で幼い頃から池上遼一やちばてつやなどの少年漫画を愛読していたという話や、サンデーには小6で初投稿、その後大学2、3年の頃にデビューしたという経緯を語ったが、読者が特に注目したのがイラストにおいての「空間支配率」の話。
同席していた『常住戦陣!! ムシブギョー』連載中の福田宏は漫画を描くとき、キャラクターのデザインや着物のはためきなどで空間を支配出来るように考えて絵を描いていると語った。この描き方は高橋の代表作『犬夜叉』に登場する殺生丸を参考にしているとのことだが、高橋は当初は殺生丸のデザインはほぼ半裸だったことを暴露。しかしそれでは小物感が出てしまうということで、中振袖やファーを付け足してあのデザインにしたのだという。
思わぬ秘話に読者は「めっちゃいい話詰まってましたね! なるほど! 空間支配率!」「最初半裸ってのは笑ったwww 今の殺生丸で良かった本当にwww」と盛り上がり、「福田先生が意識してやってることを無意識でやってたってのが流石だわ」とその才能に改めて感心したようだ。