「商品力」や「宣伝力」だけでは人は動かない! 世の中を動かす「6つの法則」

ビジネス

公開日:2017/5/2

 グローバルな潮流の中での「PR」の役割を、最新のマーケティングを前提に解説した『戦略PR 世の中を動かす新しい6つのルール』が2017年4月20日(木)に発売された。

 PRとは、本来「パブリックリレーションズ(Public Relations)」の略で、企業や組織が世の中とうまくやっていくための戦略やノウハウの総称のこと。PRと「パブリシティ(広告)」を混同してしまう人もいるが、「PRは広告枠を買わずに行う」など大きな違いがある。

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 PRの目的は、一言で言ってしまえば「ビヘイビアチェンジ」。ビヘイビア(behavior)とは「(生物の)行動」「(生物の)習性」であり、ビヘイビアチェンジは「なかなか変わらない定着した習慣や思い込みによる行動」を対象に行う。

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 ビヘイビアチェンジを起こす仕組みは、まずPR主体者がプレスリリースや参考資料をメディアに提出し、メディアが報道する「パブリシティ」。パブリシティにより、人々に「モノの見方」を与え、その見方に沿った行動をとらせる「パーセプションチェンジ」。その後パブリシティが世にあふれ、それに触れた人々の認識が変化。その結果としてそれまで当たり前にとっていた行動が変わったり、新しい習慣が始まってようやくビヘイビアチェンジが達成される。

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 日本と世界のPRには大きなギャップがあり、戦略PRを成功させるためには「社会性の担保」「偶然性の演出」「信頼性の確保」「普遍性の視座」「当事者性の醸成」「機知性の発揮」という6つの要素が必要になる。同書では6つの要素の詳しい内容や、海外での事例もふんだんに紹介。現代のPRの潮流を掴み、会社を大きくするためにぜひPRの世界を覗いてみてほしい。

本田哲也
ブルーカレント・ジャパン株式会社 代表取締役社長/CEO。1970年生まれ。戦略PRプランナー。『PRWeek誌』によって「世界でもっとも影響力のあるPRプロフェッショナル300人」に選出された日本を代表するPR専門家。99年、世界最大規模のPR会社フライシュマン・ヒラードの日本法人に入社。2006年、ブルーカレント・ジャパンを設立し代表に就任。2009年に『戦略PR』を上梓し、広告業界にPRブームを巻き起こす。『広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。』(田畑信太郎との共著)などの著作、国内外での公演実績多数。2015年よりJリーグマーケティング委員。2015年の「PRWeekAwards」にて「PR Professional of the Year」を受賞。

※掲載内容は変更になる場合があります。