【シリーズ累計95万部突破】爆笑からホラーまで!「ページをめくれば驚きの結末」怒涛の100連発! ノンストップビジュアルショートノベルス
更新日:2017/11/12
飴玉を口にほうりこむように手軽に味わえる小説がある。桃戸ハル編著の『5秒後に意外な結末 パンドラの赤い箱』(学研プラス)は、全ページに人気イラストレーター・usi氏のイラストをあしらったビジュアルショートノベルス。累計95万部突破の大人気シリーズのスピンオフ特別版だ。ユーモアのきいたストーリー内容とイラストの相性は抜群。それぞれの物語は表裏のわずか2ページで完結し、「ページをめくれば驚きの結末」が怒涛の100連発!コメディ、サスペンス、ホラー、SF、風刺、ブラックユーモアなどなど、あらゆるストーリーがぎゅっとこの1冊にまとめられている。
たとえば、こんなストーリーだ。
第2話 「発見された珍種」
その動物は、誰も探検したことのない洞窟で生きたまま発見され、動物園に陳列されることになった。
(ページをめくると、イラストの視点は反転し…)
その動物はかつては高度な文明を構築し、地球を支配したが、同じ種族同士の戦争で絶滅したとされる「ヒト(ヒューマン)」という動物だと推定された。「愚かな行いをする動物」を一目見ようと、多くの客が動物園に押し寄せた。
第25話 「賢さの証明」
若い夫婦が激しく口論していた。妻の言葉をさえぎるように男は言った。
「いい加減に黙ったらどうなんだ!お前より俺のほうが賢いなんてことは、これまでの暮らしでわかっているだろう?!お前には正しい判断なんて下せないんだから、俺の言うことにしたがっていればいいんだ!」
それを聞いた妻は、あきらめたような口調で言った。
「あなたのほうが賢くて、私のほうが愚かだってことは、認めざるを得ないわ」
(ページをめくると…)
男は勝ち誇ったようにニヤリと笑った。
妻は言葉を続けた。
「だって、私は、あなたみたいな男を結婚相手として選んでしまったんだし、あなたは私を結婚相手として選んだんですものね」
第51話 「夢と自信と練習と」
少年は、将来、自分がプロ野球選手になることを夢見ていたし、その夢が実現することを確信していた。そのため、どんなに部活で疲れたとしても、帰宅後、深夜までの練習を休むことはなかった。しかし、少年の自信と情熱に反して、母親は冷ややかな目を少年に向けていた。
「お前がプロ野球選手になるなんて無理だから早く寝なさい!」
しかし、少年は手にマメができるほど練習を続けた。
(ページをめくると、イラストはヒキの構図になり…)
その日も、少年が夜遅くまで練習を続けていると、堪忍袋の緒が切れた母親が怒鳴った。
「そんな練習、無駄よ!本当にプロ野球選手になりたいなら、素振りでもしたらどうなの?毎日毎日、深夜まで『サインの練習』なんかしてるなら、早く寝たほうがましよ!」
ページをめくる前に次の展開を想像すると楽しみは倍増。意外なストーリー展開にはっと驚かされたり、背筋が凍ったり…。気づけばその余韻がクセになる。そして、どんな物語も即完結し、瞬く間に次の物語がスタートする。いつでもどこでも話の区切りを気にすることなく手軽にさまざまなストーリーを楽しむことができるのは嬉しい。小説愛好家はもちろんのこと、普段読書の時間が取れない人にもぜひ読んでほしい。ここには必ずあなたの心を掴むストーリーが眠っている。
文=アサトーミナミ