偏差値35のいじめられっ子が奇跡の東大合格! 現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術とは

暮らし

公開日:2017/4/19

    img01
    『現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術』(西岡壱誠/ダイヤモンド社)

 偏差値35のいじめられっ子が奇跡の東大合格を果たした方法を紹介した、『現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術』が2017年4月6日(木)に発売された。

 「いじめられっ子でして… 本当に学年ビリだし、言葉もあまりうまくない、頭も悪かったのでいじめられるタイプの人間でした。ずっとこのまま生きていくのかなと」―同書の著者である西岡壱誠は、偏差値35スタートながらも、“掟破り“な暗記術で合格を手にした正真正銘の現役東大生。くすぶっていた高校時代の著者を動かしたのは、とある先生の言葉がきっかけだったという。

 「何の思い付きなのか、『お前、人生変えるために東大目指してみたら?』と先生に言われたんです。冗談半分なのか、いまだに分からないですけど…」 もちろん一念発起から全てが順風満帆だったわけではない。偏差値35という出発点からの現実は厳しく、一浪までしてもなお成績が伸び悩んでいた著者だったが、持ち前の発想で苦しい受験勉強に替わる合格法を生み出す。

advertisement

 「現役の時も一浪の時も箸にも棒にも掛からずに不合格をもらいまして、勉強というものを嫌いになって、でも何をとち狂ったのか、『じゃあゲームしよう、おれゲーム好きだし』って。それで生み出したのが、“ゲーム式”暗記だった。苦肉の策ですね」 勉強=辛い、苦しいという既成概念は捨て、あくまでもゲームにしてしまって、楽しむことに決めたのだ。これが著者の受験生活に革命を起こす。

 「たとえば、『ひと休み暗記ゲーム』。Aからはじまる英単語でamazingとか色々挙げていったあとで、アニマル濱口って書いて、後ろに気合いだって書く。いきなりビックリするものを入れてみるっていう。一瞬のリフレッシュで暗記しやすくなる」 ゲームの説明をする著者は、どのクラスにもいる無邪気なゲーム好きの男子生徒そのもの。良い意味で、現役東大生らしからぬ親近感だが、実はこの他愛もないゲームは科学的根拠と結びついていた。

 「これは後に大学で知ったんですが、脳科学的に証明されているもので、“馴化(じゅんか)”“脱馴化(だつじゅんか)というものがあって。ずっと鳩の写真を見せられて、『これ次も鳩なんだろうな』って脳が勉強したくなくなるんですよね、これが馴化です。そこに脱馴化でゴリラの写真を持って来たら『ゴリラだ! 次なんだろう?』って一瞬リフレッシュする、それで暗記できるんです」

    img03

 脳科学をゲーム創作の過程で自然に実践できてしまう発想の持ち主と、偏差値というくくりで判断しなかった恩師の言葉が生んだ新たな暗記法は、ビジネスマンや主婦など資格取得や試験などで暗記を必要とする全ての人々にとっても活用することができる。ゲーム式記憶術が、日本の“インテリジェンス”の在り方を変えていくかもしれない。

※掲載内容は変更になる場合があります。