究極の海中世界がここにある―海の碧、輝くサンゴが美しいモルディブの海中散歩
更新日:2017/5/15
モルディブの美しい海を独特の色彩と気持ちのいい構図で表現した写真集、『wreath(リース)』が2017年4月17日(月)に発売された。
同書は、今年日本との国交50周年を迎えるモルディブの美しい海を、ダイナミックに、そして極上の色彩で捉えた写真集。鮮烈な海の碧、赤やピンクに輝く珊瑚礁、優雅に泳ぐ魚や色鮮やかな海の生き物たち…。目を奪われるほどの景色に思わず見入ってしまい、日常を忘れてまるで夢を見ているような気分になる。
「生き物たちの何気ない素顔を撮影したい」という著者は、魚たちを驚かすことなく、生き物のありのままの表情を写しだす。写真には、水中撮影時に珊瑚や海の底を傷つけてしまわないよう無着底を心がけているという著者の、海や自然を愛する気持ちも存分に表現されている。
生き物たちが躍動する、雄大で美しい海中世界。ジンベイザメやタイマイなど大型の生き物から、目を凝らして見る小さな魚。水中写真を撮り始めて25年、海に魅了された人気写真家が表現する究極の海中世界がここにある。
赤道をまたいで26の環礁、約1,200の島々が美しく並んでいるのが、モルディブの海。その姿は「島々の花輪」と呼ばれ、これが国名の語源になったともいわれている。そんな美しい「海の中の絶景」を、心ゆくまで堪能してほしい。
鍵井靖章(かぎい・やすあき)
1971年、兵庫県生まれ。水中写真家。大学在学中に水中写真家・伊藤勝敏に師事する。1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中撮影に励む。1998年に帰国。フリーランスフォトグラファーとして独立。自然のリズムに寄り添い、生き物に出来るだけストレスを与えないような撮影スタイルを心がける。3.11以降は、岩手県の海を定期的に記録している。2013年、2015年に「日経ナショナルジオグラフィック写真賞」優秀賞を受賞。
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