困ったときは、バーに行け! 「男女のすれ違い」を20年間見てきた渋谷「バールボッサ」店主があなたの悩みに答えます

恋愛・結婚

公開日:2017/4/22

『ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』(林伸次/アスペクト)

「彼の気持ちがわからない」
「私ってなぜ結婚できないの?」
「不倫相手との将来が見えない…」

 コンピュータが人間にとってかわるような時代になっても、相変わらず恋愛の悩みは尽きません。あなたはそんな悩みを誰に相談しますか?

  

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 同性の友人、家族、ネットの掲示板、占い師…背中を押してくれるのは誰でしょうか。自分のことを理解してくれていて、信頼できる相手…そう考えたときに、いちばん相談しやすいのは同性の友人かもしれません。

 

 長年付き合いがあって、自分の長所や短所、考え方や好みまでわかってくれている友人は、心のいちばん近くに居る人だからでしょうね。でも、ちょっと待ってください。友人は確かにあなたの味方なのでしょうけれど、そうであるが故に相談相手としてはふさわしくないかもしれません。

 まずその友人は、あなたの気持ちが痛いほどわかってしまい、感情移入しすぎて客観的ではなくなってしまうかもしれません。それから、友人のアドバイスとあなたがどうしたいのかが食い違ったとき、「どうして私の言うとおりにしないの?」と気まずい空気になるかもしれません。さらに、悩みを相談された友人は、実はあなたの悩みを聞いてちょっと楽しんでいるかもしれません。

 では、いったい誰に相談すればよいのでしょうか? それは、様々な人間模様を目の当たりにして目のこえた、一歩離れたところから見てくれている冷静で客観的なあの人かもしれません。

ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』(林伸次/アスペクト)の著者は、渋谷のワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主。約20年にわたり カウンター越しに、男女の心のすれ違いを見てきました。時に優しく、時に厳しく、時に「すいません。傷つかないでくださいね」なんて気遣いながら、恋の悩みの相談に丁寧に答えていきます。

 相談の中でも、「結婚している人のことを好きになってしまった」という不倫問題はしょっちゅう聞かれる質問のひとつ。同じ会社の既婚男性を好きになってしまったが、諦めて忘れたい。どうすれば? という相談にも、「いけないってわかっているから、どんどん好きになっているのではないでしょうか」と冷静に分析。その上で「不倫相手の男性が本当に離婚してくれたら一気に恋から冷めた」というパターンに言及し、相談者の歪んだ恋愛観を指摘します。

 また、浮気をしても結局また家に戻ってきて奥さんと仲良く夫婦生活を送れる男性と、それができない女性の「自宅」に対する意識の違いについて、ユニークな考え方を語ります。どんな質問が来てもできる限り相手を理解して、誠実に、間違っていると思えば正直に伝え、最終的には相手を応援して幸せに導きたいという気持ちにあふれています。

 今、ちょっと困っているあなた、bar bossaの扉を押して心を打ち明けてみませんか?

文=銀 璃子