萩尾望都の傑作短編もA5サイズで初収録! 70~80年代のSFファンタジーを牽引した少女マンガを徹底解剖
公開日:2017/5/5
萩尾望都の短編も収録した、70~80年代のSF・ファンタジー少女マンガの魅力が詰まった『少女マンガの宇宙 SF・ファンタジー1970-80年代』が、2017年4月20日(木)に発売された。
同書は、少女マンガの一大ジャンルである「SF&ファンタジー」を大解剖。数多くのSF&ファンタジー少女マンガが生まれた1970~80年代を、青池保子や木原敏江、竹宮惠子、萩尾望都ら当時の少女マンガ家たちの魅力を通して豊富な図版とともに紹介していく。
70年代SFファンタジーの傑作短編、萩尾望都『ユニコーンの夢』をA5サイズで初収録。また、同時期に少女マンガ家たちが描いた当時のハヤカワ文庫のカバーイラストも約60ページにわたりカラーで掲載。今となっては貴重な106点の書影を紹介している。
総図版点数300点超、テキスト3万字超の大ボリューム。あの頃少女だった読者にとっても、今から少女マンガの広大な世界を訪れようとしている読者にとっても、じっくりとあの時代を楽しめる魅力的なガイドブックとなっている。
図書の家(としょのいえ)
1999年より少女マンガ研究サイトを開設し、初出調査や作家検証を中心に活動。雑誌記事・書籍の編集、デザイン、映像等の制作、 資料提供なども行っている。『萩尾望都 SFアートワークス』では本文解説、初出調査、資料提供、翻訳を担当。主な制作実績に、『超展開バレエマンガ谷ゆき子の世界』『総特集 三原順』『坂田靖子 ふしぎの国のマンガ描き』『大島弓子 fan book』『わたしのマーガレット展』(調査・全作品リスト制作・図録校正協力)などがある。
石堂藍(いしどうらん)
1960年生まれ。書評家、ファンタジー評論家。元・雑誌『幻想文学』発行人。著書に『ファンタジー・ブックガイド』、共編著に『世界文学あらすじ大事典』全4巻、『図解雑学 世界の天使と悪魔』『日本幻想作家事典』などがある。
萩尾望都(はぎおもと)
1949年福岡県生まれ。69年講談社『なかよし』夏休み増刊号掲載の『ルルとミミ』でデビュー。漫画表現の革新と長年にわたる創作活動が評価され、16年度朝日賞を受賞。17年現在は集英社『ユー』にて『王妃マルゴ』、小学館『フラワーズ』にて『ポーの一族 春の夢』を連載中。16年春に東京で開催された「萩尾望都SF原画展」が全国巡回の予定。
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