その化粧品、メイク…若い頃のまま? それじゃあ、キレイになれない! 大人美容の始め方
公開日:2017/5/22
若いころのやり方のままでは、大人のキレイにはなれない――そうわかっていても、スキンケアやメイクの方法は若いころからずっと同じ、どちらもなんとなくやっているという人もいるのではないでしょうか? 年を重ねた「オトナ女子」に合ったお手入れの方法について、ベストセラー『服を買うなら、捨てなさい』の著者・地曳いく子さんと、大人世代から絶大な支持を誇るヘアメイクアップの第一人者・山本浩未さんが語り合った一冊『大人美容 始めること、やめること』(宝島社)が刊行されました。
「今のキレイを知る、今の自分を知る」
本書では「大人のキレイ」について語られていますが、決して「美魔女」を目指すようなものでも、若見えにこだわったものでもありません。年を重ねた普通の大人が「今っぽくキレイ」になる方法について、メイクとおしゃれのプロふたりが本気で考えたものです。今の自分に合った必要なメイクやスキンケアでキレイになるためのヒント、時代に合わせて自分をアップデートしてオバサン化を防ぐ、今っぽい素敵な大人になるために誰にでもできるような「大人美容」が紹介されています。
3年経ったら美容は浦島太郎。2~3年に一度は化粧品を買い替えて「今の顔」をキープ
大人世代はぼんやりしているとすぐに「美容浦島太郎」になってしまいます! というのは、メイクのプロ・山本浩未さん。同じメーカーやブランドのものでも、3年たてばハンパない進化ぶり。新しいものに買い替えて、化粧品の進化の恩恵を受けない手はないと力説。また、化粧品の選び方についても、今と昔では変わってくることもあるといいます。たとえば、肌をキレイに見せるファンデーション。昔はファンデーションの色は、自分の肌色に合わせ選ぶものといわれてきましたが、実はそれでは肌が白く見えすぎたり、くすんで見えたりする場合があるそうです。ですから、今はファンデーションを選ぶときは「自分の顔が映える色」を選ぶのが正解なのです。
古い美容知識をデトックス
メイクのルールや常識は、昔と今では変わってきています。古い美容知識をデトックスするためにも、ときには百貨店のコスメセンターに出向いて、美容部員さんから最新のメイクの仕方を教えてもらい美容知識をアップデートするのがおすすめだと山本さんはいいます。ここで重要となるのが、美容部員さんを選び方。自分が「素敵」「キレイ」と思うメイクをしているお姉さま美容部員さんにお願いしましょう。自分と「キレイの好み」が合っている人から得るセンスやテクニックなら、安心してマネできるはずです。
若いころのやり方や、若い人と同じやり方では、大人はキレイになりません。若い人たちの肌が水分をたっぷりたくわえている新米ならば、大人の肌は水分の抜けてきているお米。新米を炊き上げるときはベタつかないように水分をやや控えめ、そうでないお米にはやや多めにいれてふっくらと美味しく炊き上げるのと同じように、若い人と大人世代ではやり方に違いがあります。年齢や体質に合わせた水分量、化粧水やクリームを使う量を何でも1.5倍使う、潤いまで落とさないよう洗いすぎに気を付けるなど、大人には大人のやり方があるのです。
本書ではおしゃれのプロと美容にプロが年齢とともにキレイになるためのテクニック、大事なポイントが語られるだけでなく、おすすめのブランドやアイテムも紹介されているので参考にしやすい一冊です。「何年も前の口紅やアイシャドウを使っている」「大人になればなるほど、高い化粧品が必要」そんな大人世代の人はぜひ本書を手に取ってほしいと思います。目からうろこの美容知識が満載です。
文=なつめ