暑い季節にピッタリ! 簡単時短の秘訣は“万能カレーだれ”! 煮込まずに作れる野菜たっぷりカレー【作ってみた】

食・料理

公開日:2017/6/27

『campの野菜を食べるカレー ~特製カレーだれで、煮込まず15分、すぐおいしい~』(佐藤卓/マイナビ出版)

 暑い季節になり、カレーのようなスパイシーな料理が恋しくなるこの時期。カレーにはたくさんのスパイスが入っており、身近な薬膳料理としても知られている。しかし、本格的に作ろうとすると時間がかかったり、材料がたくさん必要だったりと、難易度が高いと感じる人も多いだろう。

 そこでおすすめしたいのが、『campの野菜を食べるカレー ~特製カレーだれで、煮込まず15分、すぐおいしい~』(佐藤卓/マイナビ出版)。野菜を食べるカレーが大人気のカレー店「camp」のレシピ集で、万能カレーだれを使うことで簡単に本格カレーを楽しめるのが特徴。どのカレーにも野菜がたくさん入っているため、野菜不足の解消にも役立ちそうだ。そこで、早速実際にいくつか作ってみようと思う。

■「万能カレーだれ」(P.14~P.17)


 まずは、基本となる「万能カレーだれ」。

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 みじん切りにした玉ねぎ、同量の油をフライパンに入れ、玉ねぎが茶色くなったら火を止める。コリアンダー、クミン、ターメリック、ホワイトペッパー、酒、にんにく、生姜、塩、砂糖を混ぜ合わせたものに炒めた玉ねぎを加え、どろっとするまで混ぜれば完成。

 ガラスの密封容器に入れておけば2~3週間は持つので、多めに作っておくと便利だ。

■「玉ねぎと豚肉のチーズカレー」(P.18~P.23)


「万能カレーだれ」を作ったら、早速カレー作り。1つめは、「玉ねぎと豚肉のチーズカレー」。油をひいたフライパンで豚バラ肉、玉ねぎを炒め、万能カレーだれ、カイエンペッパーを加えて蒸し焼きにする。火が通ったら、ココナッツミルク、薄口しょうゆを加えてさらに加熱し、完成。パクチーと粉チーズをトッピングする。

 万能カレーだれに豚バラ肉と玉ねぎの旨みとココナッツミルクの濃厚さ、まろやかさが加わり、簡単なのに本格的な味わい。たっぷりの粉チーズとパクチーも、いい仕事をしている。

■「100%野菜のドライカレー」(P.26~P.27)


 2つ目は、「100%野菜のドライカレー」。じゃがいも、玉ねぎ、パプリカ、ピーマンを乱切りにし、オクラを小口切りにする。オクラ以外の野菜をフライパンで炒め、万能カレーだれを入れて蒸し焼きにする。野菜に火が通ったらオクラを加えてさらに加熱し、薄口しょうゆで味を調えて完成。あとは器に盛りつけてイタリアンパセリとナッツを飾ればできあがり。

 角切りにした野菜が盛りだくさんで、肉や魚が入っていないにもかかわらず食べごたえもしっかりとある。また、彩りも綺麗なので、友人と集まった時のご飯にもぴったり。味も見た目も美味しい一品だ。

■「エビチリ風カレー」(P.38~P.39)


 最後は「エビチリ風カレー」。油をひいたフライパンに下処理して片栗粉をまぶしたエビを入れ、焼く。にんにく、生姜、長ネギ、万能カレーだれ、チリソース、カイエンペッパー、しょうゆ、オイスターソース、はちみつ、みりん、酒を加えて炒め煮にする。チンゲン菜を加えて塩で味を調えれば完成。

 エビチリとカレー!?と驚きの組み合わせだが、実際に食べてみると相性抜群。カレーの味もエビチリの味もしっかりとあるのに、チンゲン菜がうまく2つの味を繋いでいる。「エビチリ作ったよ」と出して驚かせたい……!

 万能カレーだれを使用することで、15分程度で作ったとは思えない深い味わいが生み出せる。幅広いカレー料理に活用できるので、これ1つでレパートリーがぐっと広がるのも嬉しい。この『campの野菜を食べるカレー ~特製カレーだれで、煮込まず15分、すぐおいしい~』には、「エビチリ風カレー」のほかにも青椒肉絲やきんぴら、すき焼きなど様々な料理とカレーのコラボレーションが紹介されており、新しい発見も多い。この夏は、万能カレーだれをうまく活用して、多くのカレー料理にチャレンジしてみてほしい。

文=月乃雫