成功する人は心配性!? 脳外科医が教える「不安」を「行動力」に変える方法
更新日:2017/7/31
心配性を成功に結び付けるためのテクニックを教える、『成功する人は心配性』が2017年6月19日(月)に発売された。
「成功できるのは、ポジティブな人」そんなふうに思い込んでいないだろうか? しかし、実は、成功する人ほど「心配性」でいつも不安を感じているものなのだ。これまでに成功してきた経営者、スポーツ選手、アーティストなど、著名人の多くは、病的なまでに心配性だった。つまり、「心配性であることは、成功するための条件」ともいえる。
・「パラノイア(病的なまでの心配性)だけが生き残る」 アンドリュー・グローブ(インテル初代CEO)
・「経営には病的なほど心配性であることが必要」 大塚実(大塚商会創業者)
・「社長は心配するのが仕事だ」 松下幸之助(パナソニック創業者)
数々の研究でも「心配性の人はIQが高く、クリエイティブ」だと判明。知性に秀でているからこそ色々なことに疑問が生じて、不安になる。そして不安を強く感じやすいからこそ、それを払拭するための豊かな想像力と処理能力も身につく。心配性な人が成功への道を開くには、「一歩踏み出す力」を手に入れればいい。
同書に収録されているのは「不安をコントロールするコツ」「不安に束縛されないコツ」「不安を行動力に変えるコツ」「行動力を高めるコツ」の4章。前半では“踏み出せない人が陥りやすい考え方の癖”を分析し、視点を変えるいくつものコツを提案している。また後半では様々なトラブルを未然に防ぐための、“日常に潜むヒヤリ・ハットを収集・分析する方法”を紹介。さらに心配性の特性である頭の良さとSNSアプリ「LINE」を組み合わせて不安を払拭する方法など、具体的で新しい方法を多く提案している。
<LINEの活用法>
タイムラインを自分しか見られない設定にし、不安を感じたら次のような操作を行う。
1 不安を感じたときの出来事のみを文字で記す
2 そのときに心に浮かんできた考えを文字で記す
3 「2」のときに感じた感情と逆のスタンプを押す
記録を終えたら、余裕のあるときに「1」から「3」までをまとめて眺めてみよう。すると脳は自動的に、既に体験した出来事や考えの中に、「やったー!」と思えるところを探そうとする。「うまくいく」と思うとそれに合った情報が目に留まるように、「やったー!」と思える点に自然とフォーカスが合うという。
成功者へと変わりたい心配性の人は、同書を読むことで不安をコントロールし、一歩踏み出す行動力を手に入れてほしい。
菅原道仁(すがわら・みちひと)
脳神経外科医。菅原脳神経外科クリニック院長。1970年生まれ。杏林大学医学部卒業後、クモ膜下出血や脳梗塞といった緊急の脳疾患を専門として、国立国際医療研究センターに勤務。2000年、救急から在宅まで一貫した医療を提供できる医療システムの構築を目指し、脳神経外科専門の北原国際病院(東京・八王子市)に15年間勤務。その診療経験をもとに「人生目標から考える医療」のスタイルを確立し、心や生き方までをサポートする医療を行う。2015年6月に菅原脳神経外科クリニックを開院。誰もが人生を楽しむため、人生目標を達成するための医療を目指し、日々診療にあたっている。主な著書には『そのお金のムダ使い、やめられます』、『死ぬまで健康でいられる5つの習慣』などがある。
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