最高峰の作家が明かした創作の極意! 古井由吉と平野啓一郎のトーク&サイン会終了

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/12

2017年7月10日(月)、東京堂書店神田神保町店の東京堂ホールで、古井由吉と平野啓一郎のトーク&サイン会が開催された。

同トーク&サイン会は、2017年7月11日(火)に発売された古井の最新エッセイ集『楽天の日々』の刊行を記念して開かれたもの。参加者80名限定のところ、告知開始後すぐに予約は満数に。

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同書ではこの十数年の古井の作品を中心に、様々な紙誌から百余篇に及ぶエッセイを集成。読むことと書くこと、古典語のおさらい、芥川賞選考、阪神淡路大震災、東日本大震災、気象、草木や花、エロス、老い、死、大病と入院、ボケへの恐怖、最初の記憶、大空襲下の敵弾の切迫など、多様なモチーフが端正かつ官能に満ちた文章で綴られている。

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「最高峰の作家が創作の極意を明かす エッセイズムという方法」と題されたトークでは、エッセイと小説の文体の違い、小説の始まりと終わり、「死者」というテーマについてなど、創作の機微に触れる内容が語られた。

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古井由吉(ふるい・よしきち)
1937年東京生まれ。68年処女作『木曜日に』発表。71年『杳子』で芥川賞、80年『栖』で日本文学大賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年『中山坂』で川端康成文学賞、90年『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。2012年『古井由吉自撰作品』(全8巻)を刊行。他に『やすらい花』、『蜩の声』、『鐘の渡り』、『雨の裾』、『ゆらぐ玉の緒』など著書多数。

平野啓一郎(ひらの・けいいちろう)
1975年愛知県生まれ。北九州市出身。三島由紀夫文学賞選考委員、東川写真賞審査員を務める。著書に『日蝕』(芥川賞)、『葬送』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『ドーン』(ドゥマゴ文学賞)、『かたちだけの愛』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』(渡辺淳一文学賞)など多数。2014年「フランス芸術文化勲章シュヴァリエ」を受章。

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