苦手な人との関係が円滑になる「数字の力」とは?
公開日:2017/7/27
現代人が抱えるストレスの大半は、人間関係が原因だと言っても過言ではない。「あの人は誰とでもうまくやれるのに自分は……」とコミュニケーション能力に自信をなくしてしまうこともある。
そんなとき手に取ってほしいのが『コミュ力が上がる 最新31日占い』(主婦の友社)だ。本書の著者は、琉球風水や姓名判断、九星気学をもとにした「数意学」を用いる琉球風水志・シウマ氏。
著者は「他人とのコミュニケーションがうまくいかない」という相談が年々増えていることから、円滑なコミュニケーションの第一歩である「自分を知り、相手を知る」ための気軽なツールとして本書を著したという。
普段は生年月日を始めとする詳細なデータをもとに分析を行っているものの「実生活でのコミュニケーションツールとして使うとき、占いや開運法は極限までシンプルにしないといけない」という思いから、本書では「生まれた日の数字」のみを使って鑑定を行っている。著者によると「生まれた日の数字」は、「最初に与えられ、以後ずっと変わることのない一番身近な数字」であるため、運気と強く結びついていると言う。
『31日占い』の内容は、1日から31日までの生まれた日ごとにそれぞれ「基本性格タイプ」「全体運」「注意すべきこと」「恋愛に関して」、そのほか「ラッキーナンバー」や「ラッキープレイス」など、さまざまな分析結果が載っており、シンプルながらもなかなか密度が濃いものとなっている。
ここで試しに、筆者の誕生日である24日の内容を見てみよう。24日生まれの基本性格はシャーマン型。これは、31の数字をその性質によって10種類に分けたもの。シャーマン型の基本性格は「直感がすぐれており、霊感を持つ場合も。幸運を引き寄せやすいタイプ」とのこと。おお、かなりいい内容ではないか。
さらに、24日のページには「貧乏とは無縁なうえに恋愛運や家庭運も上々」「大きなアクシデントに見舞われることもなく、安泰な人生が約束されている」と書いてあった。あまりにべた褒めでつい調子に乗りそうになったが、ほかの数字のページにも基本的にプラスのイメージの言葉が並んでいる。また「注意すべきこと」の項目も「もっとこうした方がいい」という前向きな指摘が多い。
著者は冒頭で「自分の弱点を直すのは難しいが、悪いところを認め意識して行動することで運気が上がる。また他人の弱点も受け入れられるようになる」と述べているが、実際の鑑定結果からもその慈悲深さというか、ポジティブな心遣いを感じることができる。
だからたとえば、苦手だと感じる相手の鑑定結果を読めば「たしかにこういういいところがあるかも」という発見につながったり、嫌だと思っていた要素も「これがこの人の弱点なのだな」と理解できるようになったりするのではないだろうか。
『31日占い』を通して、自分にも相手にも前向きでかつ寛容な心を持つことが、コミュニケーション能力を高める近道なのかもしれないと感じた。
ちなみに、筆者の生まれた日の数字である「24」をはじめ「15」「31」「32」「52」の5つの数字は、誰にでもいい運気を運んでくれる「吉数」だという。映画館や新幹線の席、銭湯のロッカーや居酒屋の靴箱など、日常生活のなかで数字を選ぶ機会があれば、意識してみてはどうだろうか。
文=近藤世菜