夏の天敵“蚊”…「血を吸うのはオス? メス?」と子どもに聞かれたら?
公開日:2017/7/26
なんだかかゆくて目がさめると、寝室の耳元でブーン。嫌な音は「やっぱり蚊だ!」とイライラした経験は誰にもあるだろう。夏に人間を悩ますこの「蚊」、なぜわざわざ血を吸うのだろうか。そして、刺されるとかゆくなる理由は?
■血を吸うのはメスだけ。オスは木の汁などを吸う
蚊は人がはく息や、体の熱を察知して、暗闇でも人のいるところがわかる。人間は暗いところで蚊が見えないので厄介だ。そして、血を吸うのはメスだけ。オスは花や葉っぱ、果物の汁などを吸っている。メスも普段はオスと同じようなものを吸っているが、特別な時だけ人間や動物の血を吸いにやってくる。それが「卵を産む時」なのだ。
■血を吸うとお腹が膨らみ、赤くなる
蚊は血を吸うと、お腹が膨らみ、赤くなる。自分の体重の3倍もの血を吸うことができると言われている。また、刺されてかゆくなる理由は、血を吸う時に固まらないように蚊は唾を出すのだが、これがかゆみを引き起こす原因だ。
■水があるところに卵を産んで増える
蚊が産んだ卵は、幼虫(ボウフラ)になり、やがて成長していく。蚊は水のあるところに卵を産むが、バケツや道のみぞ、植木鉢の受け皿などちょっとしたところにも産む。なので、蚊を増やしたくなければ、雨水をためないようにしておくことだ。
■夏休みに身近なところから自然を感じよう
身の回りの生活には、子どもが自然や科学に興味を持つきっかけが溢れている。蚊もその一例だ。何気なく見過ごしていることを、ちょっとだけ視点を変えてみると、グンと興味が広がることがある。偉大な発明家もノーベル賞学者も、その研究の始まりは例外なく「どうしてこうなるの?」という子ども時代の素朴な興味や関心からだ。普段より時間にゆとりのある夏休みは、ぜひそのことを意識して、子どもの好奇心を広げてあげたい。
■毎日1つずつ「はっけん!」がある自然&科学の子どもの入門書
累計75万部を突破した「頭のいい子を育てる」シリーズの『しぜんとかがくのはっけん!366』という本が人気だ。写真やイラストを多く使って解説しているので、就学前の子どもから楽しむことができる。また、すべての文字にふりがなつきで、1月1日から12月31日までの1年間=366日、毎日1ページずつ、季節にあったテーマを読み進められる構成だ。
1冊で自然科学の全14ジャンル、「体」「動物」「植物」「虫」「鳥」「魚・水の生き物」「両生・は虫類」「恐竜」「宇宙」「地球」「もの・しくみ」「食べ物」「実験・あそび」「科学の読み物」を網羅している。