「モテる男」と「嫌われる男」の違いって!?
公開日:2017/8/2
この世に生を受けてから、灰になるまで、男子たるもの女性にモテたいもの。しかし自慢ではないが、私はこれまで生きてきた30年、まったく女性にモテたことがない。しかも「どうせ何をしたところで、『但しイケメンに限る』という注意書きがついてくるんだ!」とついつい悪態をついてしまう始末だ……。
来世はイケメンに生まれてくることを期待するしかない――そう諦めていた時に出会ったのが『「モテる男」と「嫌われる男」の習慣』(今井翔/明日香出版社)という一冊。著者はサイト「LOVE IS ALL」を立ち上げて恋愛・婚活の悩みを解決しているほか、個人コンサルティングや講演会をこなす今井翔氏だ。彼に寄せられた相談件数は、男性だけでも300件以上、コンサルティングの半年後にパートナーを見つけて入籍するなど成功例が続出しているという、まさに“モテ”のプロフェッショナル。
そして、彼は本書の初めにこのようなことを述べている。
(1)モテる男には学生の頃から人気だったタイプと、反対に社会人になってからいろいろと勉強してモテるようになったタイプがいる
(2)モテる男も常にパーフェクトであるわけではない
つまり、私のような“非モテ”でも勉強次第ではモテるようになるし、完璧超人を目指す必要もないということ。これからの努力次第でモテ男子になれるのであれば、チャレンジすべし! ということで、本書で語られている「モテる男」と「嫌われる男」の50ある習慣のうちのいくつかを以下に紹介したい。ちょっとしたクイズ形式となっているので、考えながら読んでみてはいかがだろうか。
■モテる男は「○○せず」嫌われる男は「○○する」
例えば、人からプレゼントをもらった時に……
「いえいえ、受け取れません!私にはこのようなものはふさわしくありません!」
「ありがとうございます。こんなに素敵なものをいただけるなんて、とても嬉しいです」
どちらがスマートだろうか? 前者は謙虚な姿勢は伝わるが過度な遠慮がかえって相手に不快な思いをさせてしまうかもしれない。後者は、相手に対する素直な感謝が述べられていて好感が持てる。つまり、自分の考えや気持ちは遠慮せず、きちんと伝えるのが“モテ男子”への第一歩なのだ。
A. モテる男は「遠慮せず」 嫌われる男は「遠慮する」
■モテる男は「○○○服」を着て 嫌われる男は「○○○服」を着る
ファッションは人の第一印象を決める重要なもの。ピシッとしたフォーマルな服装やゆったりしたラフなものなど様々だ。
そんなファッションをあなたはどのように決めているだろうか。「ファッションは自己表現の一つ」と好きな服を着るというのも一つだが、その服装が自分に似合っているかが非常に大切。似合う服とは長所・短所を含めた人柄や雰囲気、セルフイメージを加味したものだという。つまり、自分が周囲からどのように見られているかという視点が大切なようだ。
ちなみに「自分が周りにどう見られているかわからない…」とお悩みの方は、友人や同僚などに直接聞いてみる、といった具体的なアドバイスも述べられている。
A. モテる男は「似合う服」を着て 嫌われる男は「好きな服」を着る
■モテる男は幸せになるために「○○を楽しみ」 嫌われる男は幸せになるために「○○を求める」
突然だが、幸せになるためには何が必要だろう。お金、素敵な結婚相手、地位や名声だろうか。私を含め、幸せはある特定の条件をクリアした先にあると考えてしまいがち。
しかし、それらを手に入れたところで一時的だと著者は語る。それならば、幸せを手に入れるのはゴールではなく、その道中。つまり「過程」に求めればいいという。目標達成の瞬間よりも、目標達成のために努力する時間の方が多い。その「過程」の段階に幸せを感じることができる人は魅力なのだ。
A. モテる男は幸せになるために「過程を楽しみ」 嫌われる男は幸せになるために「結果を求める」
本書に書かれた50の習慣を読んでみて感じた、モテるためのポイントは大きく2つ。1つは、自分を好きになり、自分に自信を持つこと。そして、もう1つは自分にしか向いていない視線を広く周囲に向けること。本書ではその2つの大切さと具体的なアドバイスを説いているように感じた。確かに自分に自信がなく、卑屈で、自分のことだけを考えている人間がモテるわけがない。もっと言えば、異性どころか同性の友人・同僚からも煙たがられてしまうだろう。
“モテる男”を目指せば、人間としての魅力はきっと高まるはずだ。とはいえ、いきなり全部を実践するのは難しい。本書で著者も述べているが、まずは「これなら使えるかも」という部分だけ試してみるべし!
文=冴島友貴