【ダ・ヴィンチ2017年9月号】「冴羽獠が見守った32年間」特集番外編
更新日:2017/8/5
マンガ界のスーパーヒーローと32年間
編集T
冴羽獠のカッコよさは、マンガ界の共通認識ではないでしょうか。1985年の『シティーハンター』連載開始から、『エンジェル・ハート』が完結した今まで、本当に幅広い世代の人々からずっと愛されてきました。
では、どうして冴羽獠は今も昔もカッコいいのか?
これが今回の特集のひとつのテーマになっています。最高のスイーパー(始末屋)でありながら無類の女好き、おちゃらけた振る舞いの裏に隠したシリアスな生い立ち……これほどキャラの濃い主人公が32年ものあいだ、色褪せることなく「カッコいい」の象徴であり続けられたのはなぜか……。
それは、社会や時代背景とともに冴羽獠もまた変化をとげてきたからではないでしょうか。
その象徴として今回の特集の扉には、連載当初1985年の獠に絡んだ2017年の獠を北条先生に描いていただきました。昔と今で、ひと味異なるカッコよさを漂わせた「2人の冴羽獠」です。
さらに、「パートナー」、「擬似家族」、「新宿」という3つのキーワードで彼を取り巻く環境の変遷を探っていきます。
生みの親である北条先生へのロングインタビューも必読です!
人生の半分以上ものあいだ、最前線で冴羽獠と向き合ってきた本人が今だから語れることとは? 『エンジェル・ハート』最終回に突如加筆されたあのシーンや、惜しくもボツになった幻の「花園神社」ネームとは?
そして個人的なイチオシは、『シティーハンター』、『エンジェル・ハート』にて共に作品を創りあげてきた大沢在昌さん、神谷明さん、小室哲哉さんの3名のインタビューと寄稿。それぞれ、初めて明かされる貴重な言葉の数々……是非お楽しみに!