「ついつい食べ過ぎた…」そんなときどうする? マッチョ社長が教えるダイエット継続の極意
公開日:2017/8/22
「陰口悪口嫌がらせに反応してはいけない。イライラするとストレスホルモンが分泌され、筋肉を分解してしまう。必死で手に入れた愛する筋肉を分解されるなんて凶悪犯罪だ。ネガティブを徹底排除して筋肉を守るんだ。そして、心の平穏を保つのだ」などのパンチの効いたツイートが話題になり、今やフォロワーが22万人を越えるTestosterone氏(@badassceo)。マッチョ社長として熱狂的なファンを持つ彼だが、筋トレの他にライフワークとしていることが「日本に正しい筋トレと栄養学の知識を普及させること」。そんな彼に、ダイエット中の「つい食べすぎてしまった時」の対処法を教授してもらった。
■ほぼ全員が陥るダイエットの高い壁
「ダメだとはわかっていても、つい食べすぎてしまった……」、ダイエット経験者であれば、ほぼ全員が体験している状況だと思う。特に、ダイエットの大敵である高カロリーな食べ物の誘惑には負けやすい。ダイエットの大原則は、「消費カロリー>摂取カロリー」なので、ラーメンやハンバーガー、スイーツなどは、ダイエット時には避けたい食べ物と言える。しかし、そういった食べ物ほど無性に食べたくなってしまうものだ。ダイエット開始当初は意志の力でセーブできても、しばらくダイエットを続けているとつい魔が差して食べてしまう。
このあとに訪れるのは猛烈な後悔の念だ。たとえば、誘惑に負けてショートケーキを食べてしまった場合、頭のなかで「ショートケーキ=ダイエットの大敵」となり、そのまま「今までの努力が台無し」と思ってしまう人も少なくない。そして、自暴自棄になり、ガマンしていた食欲が堰を切ったように溢れ出す。多くの人が、本能や感情の赴くままに食べてしまうわけだが、ちょっと待ってくれ。ここで自暴自棄になるのはまだ早い。
■「たった1回食べ過ぎただけ」でダイエットは台無しにならない!
ところで、ここでみなさんに質問がある。ブロッコリーやササミはヘルシーでダイエットにも非常に効果的な食品だが、ダイエットしようと思って、1食をブロッコリーとササミで済ませたとしよう。このとき、あなたは「やった、これで痩せた」と思うだろうか? 思わないはずである。では、もう一つ質問。なぜダイエット中に1回だけ食べすぎてしまったからといってすべてが台無しに思ってしまうのか?
冷静になって考えてみてほしい。あなたが食べすぎてしまった1日は、1カ月のスパンで見ればたった30分の1である。しかも、1日3食食べるなら、1食分の失敗なんて90分の1。もちろん食べすぎないに越したことはないが、普段からきちんとした食生活を行っていれば、1日、ましてや1食分の失敗など大したことはない。
食べ過ぎてしまったとき、誘惑に負けて高カロリー食品を食べてしまったときの正しい対処法は、“気にしないこと”。「今日は失敗しちゃった、てへ」とか「心は満たされたし、まあいいや」と思ってあきらめてしまえばいいのだ。自分を責める必要はないし、反省はしても後悔はするな。次の日から淡々と続けていけばいい。
■カロリーだけでなく“ストレスコントロール”がダイエットの成否をわける!
高カロリー食品はダイエットの大敵だが、同時にストレスも手強い強敵である。「食べたいものが食べられない」というストレスが常にかかっていたら、いくらメンタルが強くてもいつか誘惑に負けてしまう。そうであれば、発想を転換して「誘惑に負けること」をスケジューリングすればいい。たとえば、日曜日の夜にスイーツを食べるのであれば、その日の食事の内容を工夫し、適宜セーブするのだ。そんなの当たり前? いや、当たり前と思われるかもしれないが、意外とできていない人が多いと思う。
衝動で食べるのと計画に組み込んで食べるのとでは、自分自身の受け止め方に雲泥の差が生まれる。あくまで自分のコントロール下においておけば、高カロリー食品を食べることは「事件」でもなんでもなく「計画」になる。ダイエットやバランスの良い食生活は一時的なものではない。この先ずっと誘惑と戦いながら暮らしていくなんてハードすぎる。今回お伝えしたような方法を使って、上手に続けてほしい。
■ルール内であれば「何を食べてもいい」ダイエット法の正体
ここでダイエットや正しい食生活を送りたい人におすすめの食事法がある。それが、「マクロ管理法」というメソッドだ。これは、あなたの身体や活動の状態に合わせて導き出された“1日に摂取すべき総カロリーと三大栄養素の割合(マクロバランス)に従って食事をする方法。決められたルールを守っている限り、食べる順番や食べる回数、食材やその他一切は特に気にする必要はない。極端な話、1日の総摂取カロリーを夜寝る直前に食べたとしても、決められたルールをさえ守っていけば痩せていく。つまり、食べ過ぎてしまっても、急に高カロリー食品が食べたくなっても、コントロール下に置きやすくなるのだ。
正確に言うと、食べる順番や回数を気にする必要がないわけではない。もちろん、5~6食に分けて食べるほうが理想的であるが、他のどんなことを無視してでも守る価値があるくらいマクロ管理法を守るメリットは計り知れないのだ。
そんなマクロ管理法の詳しいやり方は拙著『筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方』でわかりやすく解説している。本来であれば「ぜひこの本を手にとってみてほしい」と言うところだが実は、この本の最重要項目であるマクロ管理法のノウハウが解説された第2章とまえがきを私のブログで全編無料公開している。
◆「【最強の食べ方】マクロ管理法完全解説 前編」
◆「【最強の食べ方】マクロ管理法完全解説 後編」
正直な話、ブログを読んで自分1人で問題なくできそうなら、わざわざこの本を買う必要はない。だが、他の章にはマクロ管理法を続けるためのテクニックや考え方がまとめてある。それこそ、今回お伝えしたような「食べすぎてしまったときの対処法」、「飲み会や外食の時はどうすれば良いのか」、太り辛いスイーツの食べ方、マクロ管理法に役立つレシピなんかも掲載している。他の章も絶対に役に立つ内容であることに間違いはないので、ぜひ手にとってみてほしいのだが、とにもかくにも、まずは具体的なマクロ管理法のノウハウに触れて、一度やってみてほしい。話はそれからだ!
■著者プロフィール
Testosterone(テストステロン)
1988年生まれ。学生時代は110㎏に達する肥満児だったが、米国留学中に筋トレと出会い、40㎏近いダイエットに成功する。大学時代は総合格闘技団体・UFCのトッププロ選手と生活をともにし、最先端のトレーニング理論とスポーツ栄養学を学び、自身も米国にてデビューを果たす。現在は、とあるアジアの大都市で社長として働きつつ、筋トレと正しい栄養学を普及させることをライフワークとしている。2014年よりツイッターを開始。3年でフォロワーが20万人を突破(2017年7月現在)。完全無料のダイエット・筋トレ情報サイト「DIET GENIUS」、有料オンラインパーソナルサイト「GENIUSPERSONAL」、無料のアスリートメディア「STRONG GENIUS」の代表を務める。著書に10万部を突破した『筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法』(U-CAN)のほか、『筋トレライフバランス マッチョ社長が教える完全無欠の時間管理術』(宝島社)、『尻トレが最強のキレイをつくる』(Miharuとの共著・U-CAN)、『筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方』(KADOKAWA)がある。
著者twitter https://twitter.com/badassceo