安達祐実の美肌はこうして作られていた!「クレンジングいらず」石けん洗顔1回でメイクも汚れもオフする美容法って?
更新日:2017/10/3
女性の「きれい」というのは、顔の造形やパーツの配置うんぬんより、肌の美しさがもっとも重要なのではないか。年齢を重ねるにつれ、そんなことを考えるようになった。
それから、化粧品よりスキンケアにお金をかけ、「肌にいい」と言われる美容法はなるべく試すようにしているが、なかなか「これこそは!」というものには出会えずにいた。
きっと筆者のような美容迷子の人も多いのでは? しかし、そんな女性たちにひとつ朗報が! 9月15日に発売された『クレンジングをやめたら肌がきれいになった』(文藝春秋)が、安住の場所となってくれるかもしれない。
■ナチュラルコスメブランドの創立者がすすめる「クレンジングをやめる」美容法
本書の著者は、ナチュラルコスメブランド「MiMC」の創立者である北島寿さん。彼女は、かつて研究者を目指していたものの、実験漬けの不規則な生活がたたって、アトピー性皮膚炎を発症。医師から「化学物質過敏症」と診断され、研究者の道を断念せざるを得なくなったという過去がある。
その経験をきっかけに自然派な生活に目覚めた著者。ナチュラルコスメにシフトしたことで、肌の不調も落ち着いた。そして、自身の肌に美しさを取り戻してくれたナチュラルコスメの魅力を、より多くの人に伝えようと「MiMC」を立ち上げたのだ。
そんな著者が本書ですすめているのが、ナチュラルコスメを使用することで「クレンジングをやめる」美容法。『クレンジングをやめたら肌がきれいになった』というタイトルそのものなのだが、正直なところはじめはいまいちピンと来なかった。ミネラルコスメが肌によさそうなのはなんとなくわかる。でもクレンジングをやめることが肌の美しさにつながるとは、一体どういうことなのか。
気になるこの疑問に対する答えは、本書のなかでしっかりと解説されている。その内容をかいつまんで紹介しよう。
まず、多くの化粧品には、メイクを崩れにくく長持ちさせるために「ポリマー」や「シリコン」、「ワックス」といった化学物質が配合されている。そしてこれらの化学物質は、クレンジングを使わなければ落とすことができない。しかし、ほとんどのクレンジングには、肌の「バリア機能」に悪影響を与える「界面活性剤」が含まれていて、肌トラブルを引き起こす一因となってしまうのである。
一方、化学物質を使っていないナチュラルコスメは、オフするのにクレンジングを用いる必要はなく、石けんを使えば簡単に落とすことができる。つまり「ナチュラルコスメによるメイク=石けんオフメイク」をすることで「クレンジングをやめる」というのがこの美容法の主旨なのだ。
■安達祐実さんがまとう「石けんオフメイク」が息を呑むほど美しい……!
さらに本書には「石けんオフメイク」に使うプロダクトやテクニックがベースメイクからポイントメイクまで、パーツごとに細かく紹介されている。かなりボリュームのある情報量だ。しかも、すべてのページでメイクモデルを務めているのが、なんと女優の安達祐実さん! 9月14日に誕生日を迎えた安達さん。36歳と思えない美肌は、写真を眺めているだけで「う、美しい……」とため息がもれてしまいそうになる。
また、安達さんがモデルだということを差し引いても「石けんオフメイク」はとても魅力的。ナチュラルコスメというと、なんとなく「薄付き」というか「ぼやっとした雰囲気になる」というイメージがあったが、本書に掲載されているメイクはどれも印象的で試してみたくなるものばかり。むしろナチュラルコスメならではの透明感はいつものメイクでは引き出せない気がする。
「石けんオフメイク」に関する情報量がとにかくたっぷりつまっていて、著者の北島寿さんがナチュラルコスメにかける思いや、安達祐実さんのうっとりするほど美しい写真に酔いしれることができる本書。読めばスキンケアに対する意識が向上すること間違いなし。さっそく「石けんオフメイク」と「クレンジングをやめる」美容法をはじめてみようと思う。
文=近藤世菜