谷崎潤一郎『神と人との間』『富美子の足』『悪魔』一挙映画化に大反響!「キャストの狂った演技に期待」
公開日:2017/10/1
近代日本文学を代表する作家・谷崎潤一郎作品3本が、2018年に一挙映画化されることが分かった。この発表にファンからは「これは絶対観たい!」「キャストの狂った演技に期待しよう」と大きな反響が巻き起こっている。
日本だけでなく世界でも高い人気を誇る谷崎作品の中から、今回映像化されるのは『神と人との間』『富美子の足』『悪魔』の3作品。人間の業ともいえる“マゾヒズム・フェティシズム・甘美な毒に酔う人間の性”というエッセンスを濃縮した谷崎の短編作品の中から、年齢もキャリアも異なる3人の映画監督が現代劇として甦らせた。
『神と人との間』では内田英治がメガホンを握り、渋川清彦と戸次重幸をW主演に抜擢。内田は作品について、「本作はラブストーリーでございます。それは恋愛と呼ぶにはクズすぎるかもしれませんが、やはりラブストーリーなのでございます」とコメントしている。
ウエダアツシ監督は『富美子の足』を手がけ、キャストは『冷たい熱帯魚』で映画賞を総なめにしたでんでんと、グラビアでも注目を集める女優・片山萌美が共演。作品についてウエダは「個性豊かな面々と、足と向き合い、足を舐め、足に踏まれる日々を過ごしました。正直に欲望へと突き進む、狂おしくも愛おしい人間たちの姿をぜひスクリーンでご覧ください」とアピールした。
藤井道人監督が「『悪魔』とは、自分に外的危害を加える存在なのか。もしくは、自分自身の精神に巣食う存在なのか? というテーマに向き合って作りました」と語る『悪魔』では、若手俳優の吉村界人と、数多くの映画やドラマで演技が高い評価を受ける大野いとが共演している。
幅広いキャストを起用しての映像化にファンの興味は尽きないようすで、「谷崎潤一郎作品に戸次重幸が主演で登場するとは思いきったな」「このラインナップは素晴らしい!」「谷崎文学の耽美な世界がどこまで表現されるか楽しみ」「話題作というより問題作になりそうな予感…」といった反応が溢れ返った。
日本映画界の実力派たちがいかに“谷崎のフェチ地獄”を体現してみせるのか。新感覚で描かれるフェティッシュな3作品に注目しよう。
■谷崎潤一郎原案 TANIZAKI TRIBUTE
公開:2018年 テアトル新宿 ほか 全国順次公開
原案:谷崎潤一郎
制作プロダクション:TBSサービス
配給:TBSサービス
『神と人との間』
監督:内田英治
出演:渋川清彦、戸次重幸、内田慈 ほか
『富美子の足』
監督:ウエダアツシ
出演:片山萌美、淵上泰史、でんでん ほか
『悪魔』
監督:藤井道人
出演:吉村界人、大野いと、前田公輝 ほか
公式サイト:http://tanizakitribute.com/