「仕事をやめたい。自分の本当にやりたいことってなんだろう」「恋人とどうしたらうまく いくだろう」…どんな悩みにも、はっと気づく答えがもらえる1冊

暮らし

公開日:2017/11/1

『ミラクル 奇跡の毎日が始まる』(あーす・じぷしー naho maho/KADOKAWA)

今の仕事、自分に合っているのかな。​本当にしたいことってなんだろう。
恋人とうまくいってないけどどうしよう。
女友達への嫉妬が止まらない自分に自己嫌悪……。

 なんだかモヤモヤと気持ちが晴れない日ってありますよね。悩みって、ひとりで抱えたままにしていると、堂々巡りで答えが出ないまま時間を無駄にしがち。とはいえ、何でもかんでも友達や同僚、家族に相談するのもちょっと気が引ける。

 そんなときに、いつでもどこでも「自分の悩みにアドバイスをくれる相手」がいたら心強くはありませんか?
『ミラクル 奇跡の毎日が始まる』(あーす・じぷしー naho maho/KADOKAWA)は、まさにそんな羅針盤のような一冊。読みものではなく、書物占いができるのです。

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 2013年9月19日に日本の双子姉妹“なほとまほ”で結成したあーす・じぷしー。言葉や感覚でメッセージを受け取る力を持つ“なほ”と人や音に色を感じる共感覚をもつ“まほ”という、ちょっと不思議な力をもった双子は、「世界はなんてcolorfulでpeacefulなんだ。人生ってもっともっと素晴らしい」を合言葉に、日本だけではなく海外でもトークライブやワークショップを行っています。

 そんな二人が出した本書は、単なる幸せになるためのハウツー本ではありません。書籍の中にあるカラーチャートがポイント。頭の中に具体的な質問を思い浮かべてから、「ピンときた」カラーを選びます。そこで指定されている番号のページを開くと、まさにその悩みに対するメッセージが書いてあるのです。

 ページを開くと、どこか懐かしく、心が暖かくなるような、水彩で描かれた色鮮やかなイラストがちりばめられています。凝った美しい装丁と素敵なイラストで、持っているだけでなんだか嬉しい気持ちになります。



 ちなみにこれ、9月15日(金)に配信された電子書籍だとさらなる面白い仕掛けが。紙と違い、メッセージの引き方は三通り。「100色のカラーチャートからピンときた色をタッチ」「Mirrorの好きな場所にタッチ」「ページを進めたり戻したりとめくりながらピンときたところで手を止める」の三つで、それぞれ自分の好みに合わせて選ぶことができるんです。




 ちなみに私も試してみました。ちょっと最近知人に理不尽なことを言われたことがあったのですが、「ここはグッと我慢すべきかな」と思っていたんです。でもモヤモヤは止まりません。なので「私はあの時もっと怒るべきだったのだろうか」と心の中で質問し、100色のカラーからピンときたものをタッチ。

 現れたのはなんと「なげきなさい」というメッセージ。
「独りでとことんなげきなさい」という言葉に、不思議と心が軽くなります。「あ、嘆いてもいいんだ」と。「人は感情でいっぱいのときは、次に進むことができません。自分のために、自分のなげきに素直になりなさい」とは至言。

 正直最初は「本当に役に立つのかな」と半信半疑でした。でも、何度試しても具体的な質問に対して気持ちが軽くなるようなアドバイスがもらえるのはびっくり。

 優しく、そして前向きなあーす・じぷしーの言葉は、いつでもどこでも「ひとりで悩むあなた」に手を差し伸べます。いつでも持ち歩けるおかげで、なんだか心強くもあるんです。

 ひとりで孤独に頭を抱えていませんか? 自分の気持ちを整理するのにオススメの一冊です。

文=園田菜々

※一部、未対応の電子書籍ストアでは配信をしておりません。