セックスだけで「捨てられる」女性の特徴。「だめんず」に捕まらないための思考法とは
公開日:2017/10/18
男性の場合、「仕事がデキる=モテる」の構図が当てはまります。女性が結婚相手に求める条件の筆頭が「経済力」なので、それも当然。ただ、女性の場合、似ている部分はあっても、まったく違うところがあります。私は立ち上げた結婚相談所で、60~80%の成婚率を誇る現役婚活アドバイザーです。以前、異業種でバリバリのキャリアウーマンとして働く中、「世の中には仕事ができても恋愛のできない女性が多すぎる!」と感じ、結婚相談所にビジネスチャンスを見出しました。そんな私が、仕事と恋愛とで考え方を分けるべき部分を解説します。
■あなたの「モテキ」は今じゃない
結婚相談所を経営していると、さまざまな恋愛相談を受けます。中には「私はモテないわけじゃない、言い寄ってくる男は途切れない。たまたま結婚向きの男がいないだけ!」と主張する方もいます。なぜか“だめんず”ばかりに捕まるのだが、何が問題なのか。そう言うのです。簡単ですよ。“だめんず”に捕まる理由は、ただ単純に「貞操観念」がゆるいから。もっと言うと、「頭の中が性欲ばっかり」ってこと! ビックリしました? 実例から、詳しく説明していきますね。
某有名大卒の29歳女性が、私の結婚相談所にやってきました。話を聞くと、「恋愛すれば、既婚者やDV男などの“だめんず”ばかり。ちゃんとした人とおつきあいしたいので入会したい」と言うのです。アラフォーの婚活は本当に大変ですが、彼女はまだ20代。実際、婚活をはじめてすぐにマッチングでき、お見合いを組めました。
でも、この彼女、「外の男性」とつきあうことにしたので退会する、と急に言い出したのです。「外の男性」とは、結婚相談所以外で出会った男性のこと。婚活指導を受けるとモテるようになるのはよくあることですし、ご本人にとって良いパートナーが見つかれば万々歳……なのですが、彼女の場合、ちょっと違いました。なぜなら、その相手が今までと同じ、“だめんず”だったから! そして、その理由を聞けば、つきあう前にカラダの関係を持ち、情が移ってしまった、と言うではありませんか。
結婚相談所の会員同士は、成婚するまでカラダの関係になるのは厳禁。ナンパな出会い系とは違うのですから、きちんと結婚を決めた相手に身を捧げてください、という掟です。でも、彼女はその掟に素直に従えなかった。本命になるため必要な貞操観念より、目先の性欲解消を優先したのです。このタイプの女性は、言い寄られることに喜びを感じてしまいます。ただのカラダ目当てでも、ウキウキしっぽを振り、結局セックスすれば心まで奪われてしまうんですね。それを「モテた」と勘違いしている人が多すぎます!
彼女は結局、どうなったか? 後日、見知らぬ女性から「彼は私と結婚するんだから手を引いて!」という嫌がらせのメールが送られてきて、二股が発覚。しかも、その女性から「彼はDV男なんだから」とアザだらけの写真まで送られてきたそうですよ。もはやホラーです。しかしこの期に及んでも「きっといつか私を選んでくれると思う、私が一番だって言ってくれたから!」と思い込む始末。ここまで恋に盲目になっていたら、もう理解不能。お好きにどうぞとしか言えません。
■男性の「タダ乗り」願望を見抜け
私がハタチそこそこの頃は、働く女性どころか大学に進学する女性もまだ少ない時代でした。10代の頃から自分たちには「若さ」しか価値がないと思っていて、そしてそれは有限のものだと教えられてきました。結婚は永久就職と信じ、恋愛にも必死でした。「セックスするなら結婚よ!」というのは本当に決死の切り札だったわけです。今の女性たちが聞いたら、「信じられない! 息苦しい!」と思うかもしれませんが、確かにそんな時代でした。
それから、女性がどんどん社会に出ていく時代に。すると、若さは減っても「新しい価値」を身につけられる、ということに気づきます。仕事は裏切りませんから、どんどんスキルがつきます。経済力を上げれば、自由が広がります。そこで出てきたのが、「自由な恋愛観のもと、女性もセックスを謳歌する」という考え方です。でも、本当にそこまで割り切れる女性がどれくらいいるのか。むしろ、ただもてあそばれて泣くだけの女性が後を絶ちません。下品な言葉ですけれど、「タダ乗り」されているだけ。それは、あなたの選んだ自由ではありません。
ちょっと褒められたからってその日のうちにセックスしたり、真剣交際の約束もないのにセックスしたり……軽い! 軽すぎます! それが自分を「選ばれない女性」にしてしまい、自分の首を絞めることになるんです。女性は目的なくカラダを許してはダメ。それは、今も昔も変わらないと私は思っています。
そもそも真剣交際を望む男性は、3か月付き合ったらマジメに結婚を考え、「ご両親に挨拶したい」と言ってきますよ。でも、「タダ乗り」してくる男性は、セックスはしたいけど。結婚はしたくない。だから、心のすき間に入ってくるんです。「落とせるな」と思ったらその気にさせ、女性の言葉をのらりくらりかわして結局捨てる。彼らに「風俗代より安いな、3万円儲けたわ!」なんて思われちゃって、あなた本当にそれでいいの? 世の中狂ってるわ~!
■「ホレた相手と結婚する」のは間違い
多くの女性は、ホレた相手が結婚相手にふさわしいか冷静に見極めますが、それができず“だめんず”ばかりつかんでしまうあなた。目の前の刺激や性欲におぼれて恋に盲目になり、冷静さを失ってしまう悪い癖は、どうやって治せばいいと思いますか?
唯一の解決法は、「ホレる前に」結婚相手を見つけること。順番を逆にすればいいんです。結婚する相手を決めてから、ホレてください。相手を先にホレさせ、条件ばっちりの相手と結婚を決めてから、今度はあなたが一生かけてホレればいいんです。かといって、私は女性の性欲を否定しているわけではありません。遊びたいなら、最初から遊びを目的にしてください。結婚相手探しとは、分けて考えればいいんです。そもそも目的が違うのですから!
私の知る恋愛マスターの女性は、エリートの結婚相手とのセックスは結婚式までおあずけ。「初夜が楽しみね?」と言い続け、プロポーズされるまで、「門限がある」とお泊りすらしませんでした。一方、遊び相手の年下男子とは同時進行で同棲していたというから驚きです。その20代前半の年下の彼に「あなたは、まだ結婚なんて考えられないでしょ? 私、来月結婚するの、じゃ~ね!」と告げ、華麗に去っていったとか!
これくらい冷静に相手を見極められるならいいけれど、恋愛初心者ほど、カラダを許せば気持ちまで持って行かれるのがオチ。「手に入らない人」「手に負えない人」をただ追いかける恋なんて、20代前半で卒業しましょうね。一生ひとりで自由気ままな恋に生きたいなら止めませんけれど!
文=citrus 植草 美幸