今期アニメ! ドSとツンデレと妹設定の美少女たちが働く『ブレンド・S』が面白い!
公開日:2017/10/27
秋アニメが始まり、アニメ好きは継続視聴アニメを品定めしているであろう今日。魅力的な作品の多さに何を観ようか迷ってしまうが、やっぱり日常系として安定の萌えと癒しを提供してくれる「きらら枠」は外せない!というアニメファンも多いはずだ。
今期のきらら枠は、目つきが悪い普通の女の子が、属性喫茶でドSキャラを演じることになる『ブレンド・S』。原作『ブレンド・S』(中山幸/芳文社)は、芳文社が刊行している『まんがタイムきららキャラット』で連載されており、現在4巻まで発売されている。今回は、この作品のあらすじと魅力をご紹介しようと思う。
主人公である女子高生・桜ノ宮苺香は、留学資金を自分で稼ごうとアルバイトの面接を受けるが、目つきが悪いせいでことごとく惨敗していた。そんな中、喫茶店「スティーレ」を経営する店長・ディーノに惚れられ、「お付き合い前提で、うちで働きませんか?」と唐突に告白じみたスカウトをされる。こうして、仕事に困っていた苺香は喫茶店で接客のアルバイトをすることになった――のだが。この喫茶店、実は属性萌えの人が集う喫茶店で、苺香はドSキャラを演じることになってしまったのだった。
目つきは悪い苺香だが、性格は(本人の中では)至って普通。それどころか、どちらかというと気の弱い大人しいタイプだ。突然ドSキャラをしてほしいと言われ、しかも大した説明もなくお客さんの前に出されて困惑した苺香が思わず放ったのは、「何で来たんですか?」という紛れもないドS発言。この時の苺香の素晴らしい表情は、Mっ気のある人ならやみつきになってしまうこと間違いなし。
その後もお客さんの顔にケチャップをぶちまけた上「汚い」と蔑む表情をするなど、天然でがんがんお客さん(と店長)のハートを掴んでいく。天然ドS要素も混じりつつも、基本的に気の弱い普通の女の子である苺香の素の姿と、仕事中のお客さんを蔑む姿のギャップに、Mっ気がなくても十分なギャップ萌えを味わえる。その上で、これはどこまでがキャラ作りなのだろうか、とゾクゾクしてしまう。
『ブレンド・S』には、ほかにもゲームのことになるとじっとしていられないゲーマー美少女・日向夏帆、見た目が幼く無表情な大学生・星川麻冬など、個性的かつ可愛らしい、そしてちょっとおかしな女の子ばかりが登場する。唯一の男性アルバイトである秋月紅葉はというと、苺香のドSっぷりに常時ノックアウトされている残念なイケメン店長に代わってキッチンを仕切っている。しかし普段はしっかりものの彼だが、百合の話になると豹変し、百合愛を熱く語り出す。つまり、登場人物全員変人しかいない。ちなみに夏帆はツンデレ属性、麻冬は妹属性を担当している。アニメではまだメインとなるキャラクターはこの5名しか確定していないが、今後もエッチな同人マンガ家やお人形のような可愛さの僕っ子など、強烈なキャラクターたちが続々と加わっていく。
そしてもう1つ、アニメのOP曲「ぼなぺてぃーと●S」(●はハート)の可愛さと、OP中に登場する苺香の表情にもぜひとも注目してほしい。“愛情増し増し”な可愛さと属性溢れるOPだけで30分は見られる。そんな、どこをとっても「ありがとうございます!」と拝みたくなる本作品は、まだまだ始まったばかり。これからどんな物語を、属性を、そしてドSっぷりを見せてくれるのか、期待は高まるばかりだ。
文=月乃雫