人生を変える小さな習慣(1) 1時間を「48:12」に分けて使う。
公開日:2017/11/20
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人生と仕事を変えるのは「小さな習慣」だ!――ライフ(人生)を快適にハックする簡単な方法を、著書『ライフハック大全』から選り抜いて紹介します。第1回目は「集中力を高めるライフハック」です。
どんなに精神力がある人でも、1日に使うことができる集中力は有限です。短距離走を走るように一時的に集中力を高めて作業をすることは可能ですが、それをいつまでも持続させることはできません。
これはとても重要な点で、いくら小さなライフハックを駆使して数秒、数分を稼いだとしても、集中力の途切れた状態で作業をする時間がそれをムダにしかねないということを意味しています。
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必要なのは、集中力を高い状態に保ちつつも短時間で消耗して燃え尽きるのではなく、マラソンを走るように長い時間維持できるペースをつかむ方法です。
■48:12を時間分割法
そうしたときに使えるテクニックが48:12時間分割法です。これは、1時間の作業時間を48分の集中時間と、12分の休息時間に分けるという方法で、この48分の集中時間はなるべく電話などのような他からの割り込みを避け、邪魔が入りにくい状態で集中力を高めて作業にあたります。単純作業よりは、その日の成果を左右するような重要なタスクを割り当てて、タイマーを設定してとりかかりましょう。
48分がたったなら、ここで12分間の休息に入りますが、大事なのは「調子がいい」ので休息をとらないなどといった逸脱をしないことです。そのときはよくても、無理をすれば必ずあとで集中力が燃え尽きてしまい、大きなロスが発生してしまうからです。
また、休息をしているのに、パソコンに向かったまま別の作業をするのも、できれば避けるのがよいでしょう。休息時は視線を遠くに向け、なるべく思考を別の状態にして、本当に休むのです。そうすることで次の1時間のサイクルを始めるときに集中力が復活しています。
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■細かい集中時間を繰り返すダッシュ法
48分:12分という分割の長さは恣意的です。集中力を高めている時間と休んでいる時間のバランスは人によっても、疲れ方によっても違いますので、最適なペースを自分で繰り返し試して作ってみてください。
50分:10分という人もいるでしょうし、30分:10分のペースが合っているという人もいるでしょう。
ライフハックを初期に広めたブログ43Foldersのマーリン・マン氏はもっと短いサイクルを繰り返す「ダッシュ法」を提唱しています。これは10分作業、2分休息のサイクルを1時間に5回実行するもので、プログラマーなどのように小さなタスクを繰り返すタイプの仕事をしている人に有効です。
ペースは1日のうちにしだいに変化してゆくものでもあります。朝は長めにとっていた集中時間を、午後には残りの精神力を意識して少しずつ短めの時間に割り当ててゆくといった調整で、1日の集中力の総量をムダにすることなく、調子よく仕事ができます。
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【著者プロフィール】
堀正岳(ほり・まさたけ)
研究者・ブロガー。北極における気候変動を研究するかたわら、ライフハック、IT、文具などをテーマとしたブログ「Lifehacking.jp」を運営。知的生産、仕事術、ソーシャルメディアなどについて著書多数。理学博士。