ツイートで世界を変えた7歳の少女の物語―「現代のアンネ・フランク」と話題の感動手記

社会

公開日:2017/11/23

 シリアのアレッポから激しい内戦の状況をTwitterで世界に発信していた当時7歳の少女、バナ・アベドの手記『バナの戦争 ツイートで世界を変えた7歳少女の物語』(バナ・アベド:著、金井真弓:訳/飛鳥新社)が2017年12月15日(金)に発売される。

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 バナは、「TIME」誌が選ぶ「ネット上で最も影響力がある25人」に選出された世界が注目する少女。日本でも、NHKスペシャルや「朝日新聞」の「天声人語」で取り上げられるなど注目を集めている。

 現在8歳になったバナは、シリアからトルコへと脱出し、トランプ大統領宛てにツイートを送るなど、反戦を訴えるアピールを続けている。そんなバナの手記である同書には、『ハリー・ポッター』シリーズの作者、J・K・ローリングからのコメントも寄せられた。

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残酷さと恐怖のまっただなかで生まれた愛と勇気の物語―これは、想像もつかない世界を生き抜いた子どもの証言です J.K.ローリング

 父、母、弟と幸せな暮らしを送っていたバナだが、シリアの内戦が激化するにつれ、「日常」が奪われていく。街が爆撃され、学校にも行けなくなり、追い詰められていく家族。そんななか、バナは世界へこの現実を伝えることにした。

「今夜、わたしは死んじゃうかもしれない」「ただ、こわがらずにくらしたい」「平和が欲しい」「おねがいだから、わたしたちの子ども時代をうばわないで」など、胸を締めつけれられるツイートが世界の注目を集めることに。

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 爆弾が落ちてくるとどうなるのか、どのくらい怖いものなのか。同書には戦争の描写も掲載されている。

とつぜん、ドカーン! という音がした。これまで聞いたことがない大きな音。あまりにもものすごい音なので、ただ聞こえるだけじゃなくて、体の中に響いたみたいだった。音とおどろきのせいで、わたしの体はゼリーみたいにふにゃふにゃになってしまった。どうしたらいいのか、わからなかった。だって何が起こっているのか、わからなかったから。(本書より)

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 ワシントンポスト紙が「現代のアンネ・フランク」と称したバナの手記で、世界で起きている“リアル”を体験してみてはいかがだろうか。