男女の「出会い方」から「添い遂げ方」まで! 林真理子と壇蜜が徹底討論!
公開日:2017/12/1
甘く、幸せで、魅力的な男と女の関係は、「不倫」や「熟年離婚」が社会的な問題になるなど、現代かくも問題に満ち溢れ、今や強く私たちを悩ませている。
『男と女の理不尽な愉しみ』(林真理子、壇蜜/集英社)では、そんな昨今における男と女を巡る数多くのテーマ、「出会い方」から「添い遂げ方」までが、男と女について多くを知る林真理子氏・壇蜜氏の2人によって、徹底的に議論されている。
ここでは、その議論を3つ、簡単にではあるがご紹介したいと思う。
■出会いがないと嘆く女性には「損してみたら?」
「結婚はしたい。でも出会いの場がない」や、合コンには行くけど「飲み会の席でガツガツするのはみっともない」と言う人には、壇蜜氏は必ず「損してみたら?」と言うそうである。それはなぜか? 多くの女性はずっと「得をしたい」と思って生きてきている、つまり出来るだけ「損をしないように」生きてきて、その結果として、“今”の状況があるのではないだろうか。だったら、一度思い切って「損」だと思う行動をしてみると、その現状が打ち破れるかもしれない。例えば、今までなら「絶対にこの男とは無理!」と思っていたような相手と寝てみたら、何か突破口が開ける可能性がある、と。
■女性を守るより女性に守られたい男の子たち
今の男性は、「君はそのままでいいんだよ」とすべてを許し受け入れてくれる女性が好きな人が多いのではないか、と話す壇蜜氏に対し、「そんな女の人、あんまりいないでしょうに」と応じる林真理子氏。
実は大のゲーム好きであるという壇蜜氏は次のように指摘する。ゲームやアニメの世界にはあらゆるタイプの女性がいるため、そこではいくらでも理想の女性と出会える。もちろん、面倒見のいい、つまり、自分を守ってくれる女性とも付き合える。しかし、現実の女性はそこまで自分を受け入れてくれないし、機嫌を損ねて怒ることもある。もちろん思い通りにはならない。そして期待を打ち砕かれる。だから、「面倒臭い」になってしまうのではないかと語る。
■夫婦が最後まで添い遂げるには
「夫婦が最後まで添い遂げるには諦めるしかない」と話す林真理子氏。死ぬまで添い遂げるのは、人生50年か60年ぐらいしか生きられなかった時代の常識で、今の日本のように人生80年の時代になったら、途中でパートナーをチェンジしないと保てないんじゃないかな、と更に述べる。果てには、旦那さんは奥さんより10年早く死んであげないと奥さんが可哀想であり、その10年が奥さんの人生の黄金期で、友達と海外旅行でもなんでもして思い切り楽しめる、とまで言い切っている。
このように、なかなか辛口な内容となってはいるが、その分本当にこれからの恋愛に役立ちそうな内容が盛り沢山であり、また他にも、「逃げ恥」(『逃げるは恥だが役に立つ』)や『東京タラレバ娘』「ゲス不倫」「熟年離婚」などについても語られており、林真理子ファン・壇蜜ファンはもちろん、男女、年齢を問わず、男と女の関係に悩みを抱える多くの人に手に取ってほしいと思える1冊であった。
文=kisanuki
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