未来を変えるのはドラえもんではなく、ホリエモン!? 改めて読みたい堀江貴文本レビュー5選
公開日:2017/12/20
今ある仕事がAIに奪われるという話は珍しくないが、“どこでもドア”や“タケコプター”などの便利なアイテムで助けてくれる未来のネコ型ロボット「ドラえもん」が現実のものになるならAIも捨てたものではない。
一方で、未来を変えてくれるヒーローとして「ホリエモン」こと堀江貴文さんに期待している人も多いだろう。起業家としての活動の傍ら、多くの本を出版している。ここで、2017年にダ・ヴィンチニュースで紹介した堀江さん関連のレビューをまとめて見てみた。
●いろいろな分野を軽々とわたり歩く「多動力」が必要!
漫画家・西原理恵子氏の『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』(KADOKAWA)らと一緒に”迷走期”を迎えた女子に勇気を与える一冊として堀江さんの最新作『多動力』(幻冬舎)を紹介した。タイトル通り「多動力=いくつもの異なることを同時にこなす力」の養い方や仕事への応用の仕方がまとめられている。IoT(Internet of Things)が業界を区切る”タテの壁”を徐々に溶かし始めている時代に、いろいろな分野を軽々とわたり歩く”越境者”が求められているというのが堀江さんの指摘だ。そして越境者になるためにもっとも重要なスキルが、多動力。「手作り弁当より冷凍食品の方がうまい」や「電話をかけてくる人間とは仕事をするな」など、極端だがなぜか納得してしまう堀江流ノウハウを勉強してあなたも越境者になろう。
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●学校はいらない? ホリエモンが学校教育の常識に風穴をあける!
このレビュー冒頭で紹介した、”学習指導要領に示す「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度を学ぶ」に照らし不適切”という文部科学省からの指摘によって小学一年生の道徳の教科書に入った訂正が議論を巻き起こしたことをご存じだろうか。少年と祖父が散歩をしながら街の新しい魅力に気づくというストーリーの中で、二人が立ち寄る「友達の家のパン屋さん」が日本の伝統的なお菓子を扱う「友達の家の和菓子屋さん」に変更されたのだ。具体的な修正箇所や方法は教科書会社に委ねられたようだが、文科省には避難が殺到。こういった押し付けによって成り立っていた前時代的な学校教育からの脱却などを提言したのが、『すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論』(光文社)である。堀江さんが初めて書いたこの教育本では、「やりたいなら、やればいいじゃん!」を謳い、我慢するのではなく、ハマること・没頭することの大切さを強調している。
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「やりたいなら、やればいいじゃん!」ホリエモンが学校教育の常識に風穴をあける!
●SNSで簡単に「いいね」するヤツは危険?
『バカは最強の法則 まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」負けない働き方』(小学館)は、人気マンガ『闇金ウシジマくん』(小学館)と堀江さんがコラボしたマンガだ。”SNSで簡単に『いいね』するヤツは危険”など、カネやビジネス・SNSの本質から導き出した成功メソッドを奔放なビジネスマンにデフォルメされた「ホリー」と呼ばれる堀江さんが提唱していく。一方で、人の欲望をカネで操りながら、誰にも”奪われない”生き方を徹底するウシジマくんも登場。起業に興味を示す一人のOLが、”表社会”と”裏社会”の二つの生き様に影響されつつ、仕事の問題を次々と解決してビジネスパーソンへと変えていくストーリー仕立てだ。「バカは最強なのだ」などホリーがOLを鼓舞するときに語る堀江流メソッドと、各章に登場する『闇金ウシジマくん』のエピソードが見事にマッチして読み応えのある一冊になっている。
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「SNSで簡単に『いいね』するヤツは危険」 バカは結果的に成功する!? ウシジマくん×ホリエモンの“人生が変わる”マンガ!
●人は好きなことだけで生きていける!
ホリエモン的後悔しない生き方・働き方が描かれた決定版が『好きなことだけで生きていく。』(ポプラ社)。好きなことを仕事にするなんて無理と言い訳をする暇があるならば、行動あるのみと堀江さんは言う。AIが発達・普及し始めると、当たり前にあった職業はなくなり、与えられる仕事だけをこなしていれば安泰の時代は終わるだろう。自分から何かを見つけて仕事を生み出していかなければならない時代が来ようとしている今こそ、好きなことにいかに没頭できるか、とびきりのアイデアをいかに出せるかが重要視されている。「週3日」しか営業していないのに全国から食通たちが集まってくる隠れた超名店「すし処 ひさ田」(岡山県)や、好きなことだけで生きていくためにはどうすればいいかという答えが詰まっていると堀江さん自身が語る「堀江貴文イノベーション大学校」など、具体的な事例紹介も充実したこの指南書を、悩めるあなたもぜひ手にとっていただきたい。
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断言しよう。人は好きなことだけで生きていける。例外なくあなたも。「ホリエモン」の後悔しない生き方論の決定版!
●たった2分でベストセラー『ゼロ』を読破!
人生は、掛け算でショートカットができるものではなく、足し算でひとつひとつ積み重ねていくもの。刑務所での服役を経て”すべてを失った”堀江さんが働く意味を語りかける一冊が、『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』(ダイヤモンド社)。好きだから没頭できるのではなく、没頭できるから好きなると主張する堀江さんにとって、仕事が好きになれないのはただ単に経験不足。つまり、やっていないだけにすぎない。まして、マニュアル通りにやって楽しい仕事ややりがいのある仕事なんて探すだけ時間の無駄だと堀江さんは言う。「自分の人生を動かすことができるのは、あなただけなのだ」と綴っているが、変われるチャンスはいつでも誰にでも平等にあるという勇気を堀江さんは教えてくれる。
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たった2分でベストセラー ホリエモンの『ゼロ』を読破! 仕事が嫌いという人は○○不足! 「働くこと」の5つのポイントとは?
どの書籍にも未来を変えるホリエモン流思考法のエッセンスが詰まっている。2016年以前の過去記事もあるので、仕事や人生で悩んでいるまだまだ「のび太」なあなたは、ぜひそちらも検索して見てみてほしい。
文=田中利知(ネイビープロジェクト)