齋藤孝著『超訳 西郷隆盛録―大きな心で生きろ』が2017年12月17日（日）に発売された。

　2018年、日本は明治維新150年を迎える。明治維新の中核を担ったのが、本書のテーマとする薩摩藩士・西郷隆盛だ。吉田松陰、高杉晋作、坂本龍馬、大久保利通、勝海舟、岩倉具視など、幕末・維新に名を馳せた傑物たちの中でも、ひときわ人気が高い西郷隆盛。折しも、2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」は、西郷隆盛が主人公であり、いま再び注目が集まっている。

　本書では『南洲翁遺訓』を中心に、書簡や逸話などに残る珠玉の「西郷どん」の言葉を、齋藤孝氏が超訳。魂のこもった力強い言葉を原文も併記しながら超訳したうえで、すべてに今の時代に合わせた解説が添えられている。「いまの時代なら、西郷隆盛はこんなふうに言ったのではないか」と現代風に超訳することによって、時代を超えて西郷の言葉が私たちの心に響いてくる。また、日本中の人望を集めた西郷隆盛の人物像を、より身近におもしろく感じてもらえるよう十五の逸話も収録。西郷の人柄が伝わってくる話が満載だ。

【目次】
はじめに　天を見上げて心を大きくする
1章　天を敬い、人を愛する―敬天愛人
2章　困難をバネにする―氷心辛苦
3章　学んだことを実践する―聖賢の書
4章　とことん考え抜く―黙坐沈思
5章　筋道を通す―義の一字
6章　人を大切にする―水魚之交
7章　徳を磨く―智仁勇

齋藤 孝（さいとう たかし）
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程等を経て、現在、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。主な受賞作品に、宮沢賢治賞奨励賞を受賞した『宮沢賢治という身体』（世織書房）、新潮学芸賞を受賞した『身体感覚を取り戻す』（NHKブックス）、シリーズ260万部を記録し、毎日出版文化賞特別賞も受賞した『声に出して読みたい日本語』（草思社）などがある。『座右のニーチェ』　（光文社新書）、『現代語訳 学問のすすめ』（ちくま新書）、『超訳 吉田松陰語録』『超訳 宮本武蔵語録』『超訳 福澤諭吉語録』（小社）など著書多数。9月に発売された『大人の語彙力ノート』はテレビ朝日系クイズ番組「Qさま！！」で、自身が完全監修した「大人の語彙力テストスペシャル」として放送され、ベストセラーとなった。NHK Eテレ教育テレビ『にほんごであそぼ』の総合指導もつとめる。

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