デキる子はもうやっている! 2020年の「新学習指導要領」に対応した“学習の作法”

出産・子育て

公開日:2018/1/10

 2020年の「新学習指導要領」に対応した勉強の取り組み方を紹介する、『学習の作法【増補改訂版】』が2017年12月14日(木)に発売された。

 2020年といえば、開催まで1000日を切った「オリンピック」を思い浮かべる人がほとんどのはず。しかし、学校や塾など教育関係者の間では、それ以上に2020年「新学習指導要領」が話題になっている。

 2020年以降の大学入試ではセンター試験が廃止され、「思考力・判断力・表現力」が重視されるように。特に今までと変わるのが「表現力」。そんな状況の現在、中学入試ではすでに自由度の高い記述問題が増加しているという。しかし、“脱ゆとり路線”で学習自体が増えている中、「表現力」だけを伸ばそうとしてもうまくはいかない。「表現力重視」の入試に対応するためには、知識や処理スピードを効率よく身につけた上で「表現力」を伸ばす必要がある。

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 そこで役に立つのが、同書で紹介されている「学習の作法」。この作法は、昔のできる生徒がごく自然に身につけていた“勉強への取り組み方”のことで、具体的には以下の5つが挙げられる。

<学習の作法>
基本作法:できるようにする
習得作法:できることをさらに繰り返す
未知の問題を解く作法1:分析する
未知の問題を解く作法2:俯瞰する
応用実践学習作法:自分で説明できるようにする

 1つひとつの作法を見ると、「何を当たり前のことを…」と思うかもしれない。しかし、「当たり前のこと」が身についていないばかりに、難しい問題を目の前にすると手も足も出ないケースが多い。

 「できるようにする」には大きく分けて「満点をとれるようにする」、「時間内にできるようになるまでやる」、「即答できるまで繰り返す」という3つの要素がある。しかし、実際にできている子どもはそう多くはないだろう。

 同書では、「これからの時代を生きる中高生が身につけるべき作法」も解説。基本的な頭の使い方や思考プロセスを身につけるための実践的な方法がまとまっている。さらに、各科目のおススメ教材が紹介されているので、勉強のやり方を身につけるだけでなく実際に学習を定着させるために役立つはず。

 新しい形式の入試に感じている不安を「当たり前の」作法を身につけて払拭しよう。

<目次>
序章:なぜいま、「学習の作法」なのか?
第1章:基本作法「できるようにする」
第2章:習得作法「できることをさらに繰り返す」
第3章:未知の問題を解く作法1「分析する」
第4章:未知の問題を解く作法2「俯瞰する」
第5章:応用実践学習作法「シャドウティーチング」
付録:目的別受験対策カリキュラム 

天流仁志(てんりゅう・ひとし)
1982年北海道生まれ。東京大学法学部卒。教育水準が低いとされる地元の公立小中学校から鹿児島のラ・サール高校に進学する。その圧倒的な差を痛感し、学力の地域格差や親の理解による格差への問題意識から受験技術の研究を始めた。高3時点ではその成果を生かし、全国模試でTOP10に入る成績を連発。東大入学後も、通信指導を含む複数の塾・予備校で様々な学力層の生徒を指導し受験技術研究を重ね、いち早く2020年入試改革に対応するメニューも作成。現在はGLS予備校の教務主任として、札幌の教室と通信添削コースで少数の生徒を指導しながら、つねに最新の研究を反映したカリキュラムやオリジナル教材を作成し続けている。

※掲載内容は変更になる場合があります。