女の子だってエロいことを考える…。ピュアゆえに、“性”に振り回される女子高生を『あの花』『心が叫びたがってるんだ。』の岡田麿里が描きだす!
更新日:2018/2/5
思春期と性というと、男の子の拗らせた妄想に目が行きがちですが、女の子だって、そりゃぁ、色々考えたり妄想したりするものです。
「興味はあるけれど、よくわからないし、怖い」そんな彼女たちの気持ちをストレートに、そして繊細に描いているのが本作で、原作は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』の岡田麿里さんです。
舞台となる文芸部のメンバーは、官能小説をドキドキしながら楽しんでいる一方で、性に奔放な同級生たちを蔑んだりもしている。
なのだけれど、周囲の男の子との間に恋らしき感情が生まれたり、幼馴染の男の子の成長にドキリとしたりする中で、“自分と性”を考えざるをえない瞬間はやってくる。
自分たちだけに通じるセックスの別称を考えてみたり、エロDVD(実際はブルーレイ!)を発見してしまった時の狼狽など、ピュアゆえの彼女たちの迷走ぶりは、大人から見れば笑ってしまうようなことなのだけれど、きっと誰もが通った道です。
なんだか懐かしいような気持ちにもなって、共感してしまいます。
子供以上大人未満な少女たちの心情を時にコミカルに、時にシリアスに描き出す物語展開はさすがの一言です。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
レーベル:別冊少年マガジン
出版社:講談社
原作:岡田麿里
著:絵本奈央
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(C)岡田麿里・絵本奈央/講談社