投資の切り札「コンパクト・ラグジュアリー物件」とは? 2018年ビットコインはどうなる? 【年末年始で「稼ぐ力」を養うレビューまとめ】
公開日:2017/12/27
お金がほしい。これは、人間誰しもが持つ正直な欲求だろう。しかし、多くの人がこう考えつつも、普段と変わらない日常を維持するのに精いっぱいで、転職や起業などを夢に見ても、なかなか実現できないのが現実だろう。お金ですべてが手に入るわけではないが、お金があれば選択肢は広がり自分の心を満たすことにもつながるだろう。それなら、年末年始の空いた時間を使って「お金を稼ぐ力」を養ってはどうだろうか。ここで「稼ぐ力」を養うためのヒントとなる書籍を4つ紹介しよう。
■ビットコインのあとは、「ブロックチェーン」が本丸に?
様々なメディアで取り上げられている新しいお金の形“仮想通貨”。その代表格として、いま最も多くの注目を集めているのが「ビットコイン」だ。注目されているのは、その値上がり率。2017年1月当初、約10万円であった1BTC(ビットコインの単位)の価値は、1年もたたずに200万円を超え(2017年12月18日時点)、値上がり率は実に約20倍を突破したことになる。仮に1,000万円分のビットコインを所有していた場合、約2億円にまでその価値を伸ばした計算だ。
インターネットやスマートフォンの普及により、株式等への投資のハードルがグンと下がった昨今。当然、ビットコインをはじめとした仮想通貨への投資を考えている人も少なくないだろう。しかし、仮想通貨の仕組みはとても複雑であり、容易に手を出しづらいシロモノと考えている人も多いはず。そんな人におすすめなのが『アフター・ビットイン 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者』(新潮社)だ。前半はビットコイン、後半はブロックチェーンと金融という2本立てで、システムはもとより金融に詳しくなくても、仮想通貨について理解できる内容となっている。仮想通貨の光も闇も解説している本書は、理解するのによい助けになるだろう。
■高校中退ニートから億を稼ぐ、ネット時代の「錬金術師」の勇気のでる言葉!
錬金術師。最近、実写映画化された人気マンガ『鋼の錬金術師』により、この言葉に聞き覚えのある人は多いはず。土塊やゴミを金の塊に変える夢の技術を持つ人のことを指し、歴史上多くの科学者が「錬金術」にのめりこんだ。結局、金が生み出されることはなかったが、錬金術の試行の過程で、化学薬品の発見や実験道具の発明が促進され、現代の化学を築く基礎となった。
現代日本において、まさに「現代版錬金術」を成功させた人物が存在することをご存じだろうか。学歴もなく、かつて3年間もニートでネトゲ廃人だったという大成信一朗さん。一念発起して営業マンでNO.1となり、さらにネットビジネスで大成功を手にした彼こそ、まさにネット時代の錬金術師である。そんな大成さんを支えた人生訓をまとめたのが、『ゼロから這いあがれ! 裸の錬金術師 今すぐ人生を大逆転させる魔法の言葉81』(サンライズパブリッシング)だ。大成さんの言葉は、ネットビジネスを志す人のみならず、誰もがそれぞれの人生に生かせる言葉である。「自分には●●なんて、ちょっと無理かな」なんていう消極的な局面を迎えたら、ぜひ本書からゼロを1にも2にもする術を学んでみてほしい。
■「サラリーマン大家」が急増。年収が低くても始められる不動産投資とは?
会社員を続けながら不動産投資を始めるサラリーマンのことを、「サラリーマン大家」と呼ぶ。「働き方改革」が進むニッポンにおいては、本業以外の新たな副業として、このサラリーマン大家を目指し始めている人々が出現してきた。“土地がなくても、頭金がなくても…”というテレビコマーシャルを目にしたことのある方も多いだろう。
不動産投資に興味はあるけれどなかなか踏み出せないという人に、“中古区分マンション投資のスペシャリスト集団”株式会社ゼニアス代表 坂口勇介氏による『2020年以降も勝ち残るコンパクト・ラグジュアリー物件投資』(幻冬舎)を紹介したい。「現在の金融緩和政策が2020年まで続く可能性は極めて低い。融資を受けることが難しくなり年収500万円程度のサラリーマンが不動産投資を始めるのはほぼ不可能になる」と坂口さんは述べる。では、そんな坂口さんが考える「今すぐ購入しても2020年以降まで勝ち残る投資対象」とは? “安定的な家賃収入を得たい”・”将来性のある資産を持ちたい”と考える人に本著はオススメの一冊だ。
■読むだけで儲かるビジネスがひらめく!? 「50の公式」
「たった15分読むだけで、あなたの会社が爆発的に売れ出す!」。そんな夢のような本が、中小企業経営者や個人事業主から注目を浴びていたのをご存じだろうか。その名も『儲けのしくみ 50万円からできるビジネスモデル50』(自由国民社)。「読むだけで“勝ち組の仕事”がどんどん生まれる!」と帯も威勢よく、発行から半年で7版とアッという間に重版を重ねた今年注目の名著だ。
著者・酒井威津善さんは、さまざまな業界でCFO(最高財務責任者を経験。その後、独自に開発したビジネスモデル構築ツールで実績をあげ、現在は年商50億円規模の中小企業を中心に事業サポートを行っている人物だ。多くの経験から得た知見をウェブサイト「新しいビジネスモデルの発見とヒント」でも公開しており、中小企業の意識&発想力改革に日夜尽力している。
本書では、「公式2 待ち時間に“価値”を提供する」「公式4 人間の承認欲求を活用する」といったように、実例からポイントとなる視点を抽出し、その他に考えられる事業例に言及する形をとっている。読者はこれらの公式にあわせて、自分の事業について「一日15分」思考トレーニングすることで、新たなビジネスモデルのひらめきを得ることができる。まさに、時間に追われがちな中小企業経営者や個人事業主に読んでほしい一冊だ。
今回紹介した「稼ぐ力」は書籍によって異なる。投資をすすめる人もいれば、仕事での成功をすすめる人もいる。欲しいものややりたいことが違うのだから、稼ぐ力も多種多様なものの中から自分に合ったものを選ぶといいだろう。他にも、ダ・ヴィンチニュースでは多くのビジネス書を紹介をしてきた。バックナンバーもぜひ参考にして、稼ぐ力を養える年末年始にしてほしい。
文=田中利知(ネイビープロジェクト)