人気ライターが42歳で体当たり“占い婚活”! 気になる結末は!?
更新日:2018/12/7
一年の計は元旦にあり。年の初めに「今年こそ婚活を!」と心に決めた人はもちろん、迷っている人や諦めかけている人にも読んでもらいたいのが、新刊コミックエッセイ『占いで結婚しました!』(柏木珠希:著、深森あき:漫画/イースト・プレス)です。
「占いで婚活? 夢見過ぎでしょ!」と思ったあなたも、いい意味で裏切られること間違いなし。本書は、著者の実体験に基づいた超実践的な婚活ハウツー本でもあるのです。
きっかけは、交際歴6年の彼氏にフラれたこと
著者の柏木珠希さんは、150人以上の占い師に見てもらったことがあるという筋金入りの占い&開運マニア。「開運番長」という異名までもっている人気ライターです。その柏木さんが「占い婚活」を始めるきっかけとなったのは、交際歴6年の彼氏にあっさりフラれたことでした。
42歳。崖っぷちアラフォーの柏木さんは、その後、まさしく体当たりな「占い婚活」をスタートさせます。
紆余曲折の末、「産土(うぶすな)神社」にたどり着く
占いで相性の良い相手を見つけてお見合いすればうまくいくはず…と考えた柏木さん。まず、相性をみるには最強とされる「宿曜占星術」を使ってお見合い相手を探しました。
ところが、宿曜占星術的にいちばん相性がよかった男性には、数回会ってもときめきはまったく感じられず…趣味もまるで合わず…。これは! と思う男性と出会って話も弾んだのに、今度は相性が最悪でフェードアウトすることに…。
出会いはあるけどうまくいかず、「それなりの自分にそれなりの人が近づいてくる」という現実を突きつけられる日々に疲れてしまった柏木さんは、当初の「占いで相性の良い人を見つけてお見合いする」作戦に限界を感じ、少しずつ「結婚運・恋愛運アップのために占いを利用する」という方向にシフトしていきます。
そして、婚活を始めてから2年。紆余曲折の末、柏木さんがたどり着いたのは、良縁をあと押しするという「産土神社」でした。自分の生まれた土地にある産土神社へ初詣に行った柏木さん。その運命やいかに…。
占い&開運情報と超実践的な婚活ハウツーが満載!
本書の特徴は、なんといっても情報量が多いこと。宿曜占星術や産土神社のほかにも、サイキックリーディングや西洋占星術などを用いた恋愛・結婚セラピー、吉方位を用いた「お水取り」「お砂取り」「玉埋め」など、さまざまな占いや開運法の情報が得られます。
また、カラーコンサルタントなど女子力を上げるプロたちから受けたアドバイスや、インターネットの結婚相手紹介サイトの使い方や利点、思いがけない苦労など、著者の実体験に基づく超実践的な婚活ハウツー情報も満載。さらに、著者だけでなく、婚活に成功している占い師の先生方の説得力たっぷりの体験談を紹介しているのも特徴のひとつです。
これらの情報が、漫画家・深森あき先生の洗練されたタッチとコマ割りで読みやすくすっきりとまとめられているのも、コミックエッセイならではのうれしいポイントといえます。
本書は「有名な先生の占いだから間違いない」というような、イージーな答えが書かれた本ではありません。著者はわたしたちと同じように、ほめられてうれしくなったり、ちょっとしたことが気になったり、占いの結果に浮足立ったり…。前向きになったり立ち止まって考えたりしながら、友人や占い師の先生たちとコミュニケーションを重ねて、少しずつ自分の答えを導き出していきます。
果たして、2年以上を費やした「占い婚活」の結末は!?
情報量だけでなく、共感したり背中を押されたりする描写も多い本書を手に取り、ぜひ確かめてみてください。きっとパワーが得られるはずです。
文=寺島和美