今年はどんな年になる? 「英のEU離脱」「天津の爆発事故」の予測的中の実力を持つ村山幸徳が2018年を占う!
更新日:2018/3/22
新年を迎えると、「今年はどんな年になるだろう?」と思ったりすることが増えるのではないだろうか。誰だって、昨年以上に良い年にしたいと願うものだ。
そのために先手必勝で対策を練るべく、自分の1年の運勢を把握しておきたい人たちも多い。『展望と開運2018』(村山幸徳/KADOKAWA)は、そんな大勢の人たちから支持される、九星気学に基づいた“未来の情報”が満載の書。
毎年発売されるこの本は、「中国・天津の爆発事故」「イギリスのEU離脱」「閣僚の失言による辞任」など、近年の世界的出来事を的中させ、累計20万部を突破した超人気シリーズ。それもあり、書いてある内容を行動の指針にした人たちから、「人生が変わった」などの感謝の声が後を絶たないという。
元々この本は、気学や易の研究していた著者が、自分のために書いてきたメモが評判となり、書籍化された経緯を持つ。それだけに、綺麗事ではなく“現実的な読み取り”に徹しているのが特徴だ。
世界や日本の情勢にかなりのページを割き、個人を取り巻く社会という大きな視点からこの一年を予測した、ずっしりとボリュームある開運のための指南書なのだ。
開運とは、運を開くと書くが、いったいどこに向かって運勢を開くのだろうか。
運勢を開く対象が書かれていなければ無意味である。
自分のいる世の中の動き、今年一年の展望が必要になる。
よって、この本は他の運勢本とだいぶ違う
という著者。
個人の運勢は、その人を取り巻く環境に左右されるため、社会の動向を知ることは開運の第一条件になるという。特にこの本をお薦めしているのが、経営者や管理職などのビジネスパーソンだ。
九星気学からみた2018年は、「戊(つちのえ)の戌(いぬ)」の九紫火星の年。通常、この年は激しい動きをともなうらしい。本書では、まず導入部分で、この年の主だった傾向を解説。
海外や国内の歴史的な事例や関係する人物との関連性を挙げながら、政治・経済・テクノロジー・文化など、様々な分野の動向を読み解いている。
そのうえで、誰もがこの年に実践するとよい開運のポイントを、方位学の面からアドバイス。吉方位を知って、その方向に移動するだけのシンプルさだが、移動距離が大きいほど効果も大きくなりやすく、つい、旅行でもしたくなってしまう。
次いで登場するのが、メインとなる「星別の運勢」。一白水星から九紫火星に至るまでの今年の運勢を、「一年を通した全体的な運勢」と「毎月の運勢」に分けて予測解説している。
全体的な運勢では、毎月の運気がバイオリズムのグラフで示されていて、一年の変動具合がパッと見で分かるようになっているため、このページをめくった時は、少しドキドキするかも知れない。毎月の運勢では、注意すべきポイントや開運のコツが、時に辛口に、時に愛情深く詳細に述べられていて、思わず襟を正して読み入るような内容だ。
巻末には、別冊扱いの「業界開運地図」を55ページにわたって解説。製造・電機・金融・流通・生活関連など、多様な業種の動向を予測&アドバイス。ここまで現実的な指摘ができるとは、著者の長年の実績と自信を感じさせられる。
これは、九星気学による一種の予言の書でもあり、気楽に楽しむようなタイプの本ではない。未来の傾向を事前に把握し、ぬかりなく乗り越えていきたい人や、起こりうる変化に賢く対応したい人にとっては、これほど役立つ本はないだろう。
文=星野ユリカ