【赤ちゃん】ハチミツだけではない! 子どもの体にとって毒になる危険な食べものとは?
公開日:2018/1/12
メニューが多様化する回転寿司店がファミリー層に人気だ。しかし、寿司が小学校中学年頃までの子どもにとって体に毒だといわれたら、どうするだろうか。
ハチミツは赤ちゃんに食べさせてはならないことは、よく知られている。『子どもの腸には毒になる食べもの 食べ方』(西原克成/青春出版社)は、その理由を次のように記述している。
赤ちゃんの腸は「網の目の粗いザル」のようなものであり、「栄養」も「毒」も何でも通してしまうようにできています。
大人と違ってボツリヌス菌の芽胞をそのまま腸から体内に吸収してしまうことになるのです。
赤ちゃんがハチミツを摂取すると、それに含まれるボツリヌス菌の芽胞が体内で発芽し、タンパク質毒素を出し、赤ちゃんの命を奪い去る。
赤ちゃんにとって毒なのは、ハチミツに限らない。本書によると、離乳食に使われやすい卵や乳製品、肉や魚、大豆などのタンパク質もNG。タンパク質が赤ちゃんのザルのような腸から体内に入ると、体は異物として認識し、体外へ排除しようとするシステムが働き、後々アレルギーや炎症などさまざまなトラブルを引き起こす原因となる、という。近年、アトピーやぜんそく、風邪にしょっちゅう悩まされるなどの体の弱い子どもが多いのは、世界でも類を見ないくらい早期から行われる日本の離乳食事情にある、と指摘している。
本書によれば、腸がシステムとして完成するのは2歳半くらい。それまでは無理に離乳食を進めないで、母乳中心の子育てをすべきだ、としている。さらには、学童期の子どもの腸であっても、機能的には整ったものの大人に比べると貧弱なものなので、さまざまな菌が付着している刺身などの生ものは食べさせないほうがいい。本書は、生ものをネタに使う寿司を食べても大丈夫になるのは、小学校高学年以上としている。
本書には、年代に沿って腸に合った食べものと毒になる食べもの、よい食べ方と毒になる食べ方が掲載されている。巻末では「三つ子の“腸”は百まで」という言葉が残されている。子どもの腸に優しい食事を意識することで、子どもが将来強く生きていけるための基盤を築いてあげられるかもしれない。
文=ルートつつみ