「傘の持ち去られ」防止するには? マンガでわかる!超役立つライフハック(5)

暮らし

公開日:2018/1/30

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イラスト(C)萩原まお

■アフォーダンスを利用して傘の持ち去りを防ぐ

 アフォーダンスという知覚心理学の用語があります。たとえば石があるとそこに座ってしまうことがよくありますが、それは石の形状や配置が、私たちの知覚に「ここには座れる」というメッセージとして解釈されているのです。環境が私たちに対して与える意味、それがアフォーダンスなのです。
 この効果を利用して、たとえば傘の取り違えのような日常の苛立ちを防止することができます。

 たとえばマスキングテープを利用して傘の持ち手部分を個性的にデコレーションしたり、何重にも巻きつけた部分をつくったりして手触りを変えておきます。すると、誰か他の人が手に持った瞬間に「これは違う」という感覚が、手触りだけから伝わるのです。

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 似たような例として、旅先でのトランクの取り違えをなくすためにカバーやタグを付けるだけでなく、持ち手の部分にベルクロのテープなどを巻きつけて感触を変えておきましょう。持った瞬間に違和感があれば、アフォーダンスの効果で他の人はすぐに自分のものではないと気づくことができるのです。

 アフォーダンスの考え方は、たとえばボタンの形状があると思わず押してしまう、めくれそうにしてある書類は裏側を確かめてしまうといったような形で、他の人に行動を起こさせるために利用することもできます。

『ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250』(堀正岳)HACK217より