リアルでかわいい猫たちが作れちゃう! 毛糸の飾り玉「ぽんぽん」で動物を作るシリーズ、待望の最新作!

暮らし

公開日:2018/1/23

 ハンドメイド大賞受賞者のtrikotriさんによる、ぽんぽんをアレンジして動物を作る人気シリーズの第3弾『猫ぽんぽん』(trikotri/誠文堂新光社)。アメリカンショートヘアやスコティッシュフォールド、三毛やはちわれなど、リアルでかわいらしい30匹の猫たちと、ねずみ、猫のしっぽ2種類の可愛いビジュアルが盛りだくさん! 作り方についても、順を追ってわかりやすく説明されています。

さっそく、魅力あふれる作品の数々を見てみましょう。

愛嬌たっぷりの猫たち+ふさふさしっぽんぽん

人気の猫種アメリカンショートヘアは、猫ぽんぽんの基本の作り方が説明されているシルバーをはじめ、レッドやブラウンの作り方も掲載。

低い鼻で愛嬌のあるかわいらしさが魅力のペルシャ。毛糸で濃淡をつけながら特徴的な毛色を表現しています。

猫といえば…ねずみ! グレー1色で作れて初めてぽんぽんを作る方にもおすすめです。ぽんぽんで作る猫のしっぽ「しっぽんぽん」は、ふさふさとしましまの2種あります。

 品種ごとに、それぞれの特徴をしっかりと捉えていて、今にも動き出しそうなほどリアル。たとえ、少し不恰好になってしまったとしても、その愛嬌たっぷりのかわいらしい表情にいとおしさを感じられることでしょう。目の形や鼻の高さも変えられるので、自分の飼い猫そっくりにアレンジも出来そうですね。

advertisement

 さらに「猫ぽんぽんの楽しみ方」として、ブローチやキーホルダー、ヘアアクセサリーにする方法も掲載。大好きな猫ちゃんたちと、いつでもどこでも一緒にいられます。

■一から始める人にもわかりやすい用具や材料の説明

 初心者が手芸を「やってみたい!」と思ったとき、その第一関門は何を用意していいのか見当がつかない用具と材料ではないでしょうか。

 本書はその点をしっかりカバー。それぞれの名称とともに、何に使う用具か、どこに使う材料か、またメーカー名も記されているものもあるので、購入時にも役立ちます。

実物の写真も掲載している用具と材料の説明ページ。一から手芸を始める人にもわかりやすい説明に加え、メーカー名も記されているものもあるので、購入時に役立ちます。

毛糸・羊毛・目のパーツの実物見本です。本書掲載の猫ぽんぽんと全く同じに作りたい時、特に重宝します。

■3段階でできる猫ぽんぽんの作り方

 猫ぽんぽんの作り方は、ぽんぽん作り→顔の形作り→顔のパーツ作りの3段階に分かれています。本書では、アメリカンショートヘアのシルバーで作り方の詳細を説明。手順は猫種にかかわらずほぼ共通しているので、ほかの作品に応用することができます。

(1)まず、土台となるぽんぽんを作る

 本書では主に、「スーパーポンポンメーカー」という用具を使ってぽんぽんを作ります。スーパーポンポンメーカーのどの位置にどの色の毛糸を何回巻くかなどが一目でわかる「巻き図」が掲載されていて、それに沿って作っていきます。

(2)次に、顔の形を作る

 (1)のぽんぽんをはさみでカットして、顔の形を作ります。鼻先やフェイスラインを整えることで、立体感のある仕上がりになります。

(3)そして、顔のパーツを作る

 最後に、目や鼻、口、耳といった猫の顔のパーツを作り込んでいきます。

 本書では、手順ごとの作り方が、数多くの写真を使って丁寧に説明されています。それぞれの工程ごとに写真が掲載されているのでイメージしやすく、簡単に作れますね。

 また、ペルシャなど鼻が低い猫のカットポイントや、スタンプインクを使った耳の着色方法、まぶたのつけ方などを個別に解説しているページもあります。

■猫だけじゃない! キュートすぎる「ぽんぽん」シリーズ

 trikotriさんによる「ぽんぽん」で動物を作るシリーズの1作目『動物ぽんぽん』と2作目『犬ぽんぽん』を紹介します。

ライオンやハムスター、コアラやアザラシなど、超キュートな動物ぽんぽんを作れる『動物ぽんぽん』(trikotri/誠文堂新光社)。このほか、手軽に作れる「ちょうちょ」などの作品も取り上げられているので、入門編としてもぴったり。

『犬ぽんぽん』(trikotri/誠文堂新光社)では成犬を中心に、一部の犬種は仔犬バージョンも掲載。写真は、ゴールデン・レトリーバー、柴犬、ポメラニアンの仔犬たち。反則レベルのかわいさです。

 少しの位置の違い、角度の違いで表情が大きく変わってくるのが、猫をはじめとする動物ぽんぽんのおもしろさといえます。実際に作ることでしか味わえない愛くるしい表情の変化を、ぜひ楽しんでみてください。

文=寺島和美、写真=Yuko Fukui