現代の恋愛は男性に不利すぎる…? いま結婚相手として選ばれる男性の条件とは
公開日:2018/1/24
給料をたっぷりもらい、家族を養うことができれば結婚相手に事欠かず、家長としてエラそうに構えることができたのは昭和まで。平成もあと2年弱で終わりを迎える現代では、
「金は稼いできてあたりまえ(勤労の義務)」
「妻に給料を徴収されてあたりまえ(納税の義務)」
「育児に積極的に参加してあたりまえ(教育の義務)」
の、3大義務が行えることが、結婚の前提となっている。ちなみに「前提」というのは、あくまでもそのステージに上がるためのチケットのようなものであり「条件」ではないのでお間違えなきよう。
では本題に戻ろう。どのような男性であれば幸せな結婚をし、子孫を残すことができるのだろうか――女子が結婚相手に望む“願望”の変化を元に、平成末期時代に結婚できる男とはどういう男なのか、「選ばれる男性の条件」を検証してみた!
■結婚相手に対する女子の考えを調査!
まずは、今まさに結婚を意識しているという、20~30代女性に、結婚相手に求める条件を聞いてみた。
生命保険会社外交員・Mさん
「いちばん重要だと思うのは価値観。ドラマとか映画とか見て、感動を共有できない人はムリって思う。それと、私は誰かと合わせることが苦手で、一人旅が趣味。結婚しても自由に出かけることを許してくれる人が条件です」
金融系OL・Sさん
「昨年夏まで付き合っていた元カレが、自分の思い通りにならないとすぐ怒鳴る、超ワガママなモラハラ野郎だったんですよ。だから、結婚するなら、大声で怒鳴ったりしない優しい人がいいですね。あと、なるはやで結婚してくれる人!」
ダンサー・Tさん
「とりあえず、暴力と借金がなければいいかな。でも、奨学金っていう名の借金を背負っている人も多くてね~。あ、あとは仕事に対して理解してくれる人がいい。前に『おまえの仕事なんて遊びみたいなものだろう』とか言うバカがいて、ほんと困ったから」
ショップ店員・Kさん
「人が多い場所でタバコを吸ったり、映画館で音を立てながらスナック食べたり、そういう周囲に気配りできない男は絶対にムリ。最低限のマナーが成ってればいい、っていうのは友達レベルでの話。結婚するとなったら、ごく普通のマナーが備わってなきゃ!」
――こうして女子の意見を聞いてみたが、読んでいただければ条件がかなり広範囲にわたっていることがわかるだろう。
■3高・3平・4低、そして3生……
バブル時代、女子が求める理想の男性像は「3高」と言われていた。高学歴・高収入・高身長で、有名大卒、年収1000万円以上、身長180cm以上の男と結婚できない女は「負け組」とすら呼ばれた。
こうした価値観が変化するのは、平成20年代中盤。求める条件は平均的な年収・平凡な外見・平穏な性格の「3平」となった。それでも、希望年収は682万円。結婚適齢期の20代・30代が稼げる金額とは大きく懸け離れていることから、結婚“できる”男女は激減した。
さらに平成の世が進み、低姿勢・低依存・低リスク・低燃費の「4低」という概念や、生存力・生活力・生産力がある「3生」などが登場。こりゃいくらなんでも男に求め過ぎでは?と、誰もがそう感じたことだろう。
しかし、そもそもこうしたアンケートを取っている相手が「未婚女性(結婚できない女)」であることを踏まえる必要がある。家事ができない女が増え、実家に依存する女が増え……ダメになった女性ばかりが目立つ昨今だが、なぜ女性がそのような生き物になってしまったのか? それを考えると「だったら結婚しなきゃいい」と、無責任に突き放してばかりはいられない。
■増殖する“悲運女子”。負の連鎖を止められるのは愛ある男だけ!
上で条件を述べてくれた女性たちに、今回の本題以外であれこれと突っ込んで聞いてみたところ、不幸な生い立ちだったり、親の過干渉だったりが多く、家を早く出たいがためにダメ人間な元カレと付き合ってしまった……という、“悲運女子”が多いことが判明した。
昭和と平成の大きな違いは、少子化が広がったことにある。子どもの人数が少ない分、裕福に、何ら困ることなく育った……そう思うのは浅はかで、昭和の男尊女卑傾向はまだまだ続いているし、経済不安直下にあり、子どもに対して十分な手間暇をかけない親が多い。故に、家の中で男児でないというだけで親から差別されたり、はたまた搾取されて育ったり、学問が必要ないからと大学に行かせてもらえなかったり、ただ甘やかされて家事すら教えてもらえなかったり……そういう、“悲運”な女子が増えているのだ。
こうした背景を裏付けるのが、2017年に登場した新条件「NO暴力・NO借金・NO浮気」の「3NO」だ。これ以上不幸になりたくない……女性たちの切なる願いが込められているのである。
というわけで結論を言うと、結婚するためには、じっくりと女性と付き合い、なぜそう考えるに至ったのか話をしっかりと聞き、救済の道を拓くことが必要なのである。また、自分に与えられてきた愛情を惜しみなく妻に与えることができる、心の広さも必要だろう。そう。幸せな結婚をし、子孫を残す“勝ち組”になりたければ「カウンセリング」をおろそかにしないこと……これを脳裏に叩き込んでおくしかないのだ。
家事は妻・稼ぐのも妻・育児も妻とばかりに、男としての義務すら果たせない、自立出来ていない男は論外であることをお忘れなく……。
文=citrus 恋愛コラムニスト わぐりめぐみ