普通の部屋を“ムダなく可愛く”するアイデアノートの作り方〈5ステップ〉
更新日:2018/3/5
部屋を素敵に可愛くしたいけれど、毎日の片づけや掃除だけで精一杯…という人もきっと多いのでは? いい雰囲気にするにはどうしたらいいのだろう。「ノートの中は私だけの世界。私の『ときめき』が詰まっています」と語るのは、『アイデアノートで普通の部屋がなぜか可愛くなる』(まどなお/KADOKAWA)の著者。私も理想の世界で暮してみたい、まずはその第一歩として、ノートの中で実現させてみようではないか。 著者は兵庫県在住の2児の母。建売住宅を購入した2013年にブログ「いつでも、HOME ~ちいさな建売、おしゃれハウスを目指す~」をスタートさせ、「小さい家でも自分の好きな場所にできる。収納が少なくても子供がいてもスッキリ暮らせる」をコンセプトに、注文住宅ではなくても部屋を心地よくするための工夫をつづり、注目を集めている人物。そこで、本書の内容を一部紹介したい。
■ノートなら、誰にも文句は言われない!
たしかに、ノートであれば失敗しても大きな問題にならないし、誰にも迷惑がかからない。ということで、早速、まずは部屋を見渡して気になるところを観察し、箇条書きで書き出していく。すると、具体的な「こうしたい」というアイデアがどんどん浮かんでくるのだ。
たとえば、部屋を広く見せるための家具の配置をじっくり考えてみるために、間取りを描く。「絶対に無理そう」な理想であっても、頭に浮かんだことはとりあえず、ノートに記録しておこう。
■ざっくりと、アイデアノートの書き方の手順をまとめてみた
(1)部屋を見渡して気になるところを観察。
(2)箇条書き、間取りなどで「こうしたい」を書き出す。
(3)自由に楽しく、文字だけでもイラストだけでもOK。
(4)使う場所を想定し、サイズもきちんと測って記録しておく。
(5)客観的に判断し、自分の中でGOサインが出たら実行しよう。
自由に楽しくがモットーというアイデアノート。何かの合間でも少しずつ進められそうだ。アイデアノートを書くことで、ものの量を把握できるようになったという著者。自身の持ちものの傾向がわかると、無駄な買い物をしなくなり、欲しいものをじっくりリサーチできるようになったそうだ。
■自分の「本当に好き」がわかる!
ノートで頭の中を可視化することで、自然に情報が整理され、「あり」「なし」の判断もしやすくなる。やりたいこと、欲しいものがたくさんあるときこそ、思い浮かんだことを書き留めてみよう。それから、ノートを見直して「自分の好き」を冷静に分析してみる。すると、自分でも気づいていなかったマイルールや視点が見つかるなど、自分自身と向き合うことができるのだ。
■可愛く見える「法則」を探そう!
「可愛いインテリア」の基本は、「法則」を見つけることという著者。そのコツのひとつに「写真に撮る」がある。たとえば、「ここがごちゃっとしている」「この色が、邪魔なんじゃないかな」と、肉眼では気づかないことが発見できるそうだ。客観的な視点が重要なのだろう。
■早速、試してみたいと思ったもの
・リモコンはカゴに入れてそのまま移動(P43)
・パッと見てわかるしまい方を見つける(P69)
・一度着た服はクローゼットにかける時にいちばん左側にかけると、右側に着なかった服が集まる(P71)
・使う場所=収納場所(P85)
などなど、本書には、思ったよりすごく簡単なのに、やったことのないものが意外と多く、ハッとさせられるきっかけにもなった。
そのほかにも、効果的な模様替えや小物の並べ方のポイント、すっきり収納は「なぜか可愛い」への最短距離、「とりあえず」で買わないルールなど、具体的な方法が紹介されている。つまり、本書自体が著者の“可愛い部屋づくりのアイデアノート”になっていた。参考になるので、ぜひこの機会に自分のアイデアノートをつくってみてはいかがだろうか。
文=Sachiko