手軽なのにおいしくてオシャレ! インスタでリクエストが殺到したレシピ【作ってみた】
更新日:2018/3/5
Instagramには、毎日たくさんの料理写真が投稿され、昨年度の流行語大賞に「インスタ映え」というワードが選ばれるほど美味しそうな料理写真で賑わっています。そんな中でも、フォロワー数が95000人を超え、おいしいもの好きから絶大な人気を誇るのが、雑誌『CLASSY.』や『VERY』などで編集ライターをしているarikoさん(「@ariko418」)。彼女が投稿する料理写真はどれもオシャレ&美味しそうで、作ってみたい! という声が続出しています。
そんな声に応えて『arikoのごはん 私もみんなも好きな味』(ariko/講談社)が発売になりました。本書では、リクエスト殺到だったレシピが今回初公開されていたり、器選びのこだわりが紹介されていたりして、あの“arikoめし”に近づくための要素がいっぱい詰まっています。そこで、この中から、レシピリクエストが多かったカレーなど3品を実際に作ってみました。
■じっくり煮込んだからこそ、とろけるような柔らかさの「豚ばら角煮カレー」(P.25)
熱した鍋に、豚ばら肉を入れ、表面をこんがり焼きつけます。ここに玉ねぎ、にんじん、にんにく、しょうがを入れ、水をひたひたになるまで注いだら、3時間ほど煮込みます。肉が柔らかくなったら、一旦火を止めてカレールウを溶かし入れ、再び10分ほど煮込みます。最後に、米ととうもろこしを一緒に炊いたご飯と共に、器に盛り付ければ完成です。
1品目は、インスタでもフォロワーから「レシピを教えて欲しい!」と、多数のリクエストがあったカレーレシピで、今回レシピ初公開なんだとか。食材を見ると、いたって普通な気もしますが、ここでのポイントは“すりおろしたにんにく・しょうが”を入れること。そうすることで、肉の美味しさが引き立てられ、味に深みが出るそうです。そして、あとは美味しくなることを信じて、ひたすらじっくりコトコト煮込みます。すると、口の中に入れたかたまり肉もトロトロにとろけ、玉ねぎに関してはもうほぼ姿がありません。肉のうまみ、野菜の甘さが溶けだしたカレーは、「これ、本当に自分で作ったの!?」と思わず驚いてしまうほど、お店にも負けない美味しさでした。また、このカレーに合わせた“とうもろこしご飯”も、ほんのりした甘さがカレーとの相性バッチリ。ちなみに、本書ではこのカレーは見た目が地味な「茶色めし」というくくりで、他には牛丼やスペアリブレシピなどが紹介されています。
■プチプチ食感がクセになる「にんじんのたらこ炒め」(P.84)
サラダオイルを熱したフライパンに、細切りしたにんじんを入れてしんなりするまで炒めます。ここに、酒を加えてほぐしたたらこを加え、さっくり炒め合わせれば完成です。
2品目は、メイン料理を引き立ててくれる野菜を使ったレシピです。「茶色めし」だけでは、栄養が偏ってしまったり、見た目的にも寂しくなってしまいます。そんな時には、色とりどりの野菜を使った小さなおかずを用意するのがarikoさんのこだわり。今回は、ぱっと華やかなオレンジ色をしたにんじんと、うっすらピンク色が可愛らしいたらこをささっと炒めました。調味料はほぼ使っていないのですが、たらこの塩けがにんじんの甘みを引き立て、これだけで十分満足できる味付けに。また、たらこのプチプチっとした食感がクセになり、ついつい箸が進んでしまう一皿でした。
ちなみに、たらこは薄皮を取り、酒を加えてほぐすことで、上手くパラパラになります。
■アツアツでも冷めても美味しい「パンプディング」(P.55)
バターを塗った耐熱容器に、卵・牛乳・砂糖・バニラオイルを混ぜ合わせたものを流し入れ、ここに角切りにした食パンを並べます。卵液がしっかりパンにしみ込んだら、170℃に余熱しておいたオーブンで、30分ほど焼けば完成です。
3品目は、食パンを使った簡単に作れるスイーツレシピです。arikoさんの家では、食べ飽きないプレーンの角食を常備し、トーストしたりサンドイッチにしたりして味わう以外に、食パンを「甘くないスポンジ」だと思って、いろいろなスイーツにも変身させているとか。そのうちの1つが、この「パンプディング」。ほんのり甘い卵液をたっぷり吸った食パンをこんがり焼くことで、外側はカリッ、中はモチッとした食感になり、いつもの食パンとは全く違う印象に。もちろんアツアツで、上にアイスクリームなんかをのせて食べても美味しいのですが、冷めた状態に温かいメイプルシロップソースをかけても、また違った美味しさが味わえます。食パンさえあれば簡単に作れるので、食パンが余ったら大活躍してくれそうなレシピです。
■料理は、味だけでなく見た目も美味しさの1つ
SNSが広まった今の時代は、一般の人が家庭で作る料理にも「見た目」が重視されるようになってきました。料理は美味しく作るために、何回も練習することが大事ですが、美しい見た目の盛り付け方にするにも、上手なものを「見て」学び、マネすることが大切になってきます。こういったレシピ本や、インスタの写真も、ただ見た目が美味しそうと見るだけでなく、「一体どうやったらこんな風に美味しそうに見えるんだろう」と考えながら見るだけでも、きっと普段の食卓の料理に活かせてきますよ。これからは、“見た目の美味しさ”にもこだわって、料理作りをしてみませんか?
文・写真=JUNKO