人との会話が怖くなくなる! コミュ障から抜け出すためのコツ
公開日:2018/2/15
コミュ障だって、本当は人が大好きだったりするし、むしろ大好きだからこそ焦ったり考えすぎたりしてコミュ障、というパターンも多い。だが、頭の中なんて誰も読んでくれないし、表現できなければ「よく分からない人」「失礼な人」で終わってしまう。筆者含め、そういう人はコミュ障が気になって一歩が踏み出せなかったりする。でも、本当はコミュ障だって人と仲良くしたい……!!
そんな悩みを解決すべく方法を探っていたら、『「もしかしてコミュ障かも?」という人のための気くばりのコツ大全』(トキオ・ナレッジ/PHP研究所)という気になる本を発見した。本書は、タイトル通り「コミュ障の人がうまく気配り上手になるには、具体的にどうすればいいのか」を教えてくれる本。コミュ障は、自分の対人スキルに自信がない。自信がないから、自分のことでいっぱいいっぱいで相手を見ることができない。そしてその不安や緊張感が相手に伝わり、ギスギスしたり気まずくなったりしてしまうのだ。つまり、どう接すればいいのか分かってしまえば、あとは慣れていけばいい、ということだ。
例えば「親しくなりたい時は、会話に相手の名前を入れ込もう」という項目がある。コミュ障な人は、ぼっち慣れしているケースが多い。つまり、人の名前を呼ぶことに慣れていないのだ。しかし名前を呼んでくれない人というのは、どうしても親しみを感じづらい。そして相手も名前を呼びづらくなってしまう。だからまずは名前を口に出して、「あなたと仲良くなりたいです」という意思表示をするのだ。そうすることで、自分も相手の「名前」に馴染んでくるし、相手も親しみを感じやすくなる。口数が少なくても、それをカバーすることができるのだ。実際に、こちらから名前を入れて会話するようになると、向こうも呼んでくれるようになるし、重苦しい雰囲気もなくなっていくのが分かる。
そうして親しくなってくると、相手の良い面が見えてくる。それに対して「すごい」「この気持ちを相手に伝えたい」という感情が芽生えてくる。なのに、そんな気持ちを心から伝えているのに、どうも伝わらない。変な顔をされる。これも、「コミュ障あるある」ではなかろうか。もちろん、筆者もよくやってしまう1人だ。
こんな時は、「人づてのほめ言葉」として話すか、「形式にこだわりすぎず思ったことを素直に伝えよう」と書かれている。第三者からの言葉として伝えることで、褒められる側も警戒心なく受け入れてくれるのだそうだ。たしかに、「○○さんが○○って褒めてたよ」という一言はとても嬉しいものだ。また、あまりに形式を重視した言葉は心に響かない。本当に心の底から出てくる言葉は、本来もっとシンプルなハズだからだ。だからそれをそのまま伝えた方が、案外うまくいくとのこと。うまく言おうとしなくていいんだ、と思うと、少し気持ちが楽になる。
こうやって1つずつクリアしていくと、少しずつではあるがまわりとの関係が変わってくる。少なくとも、「よく分からない人」から「感じのいい人」には変わっていくはずだ。全てを一度に改善しようとすると行き詰まるので、千里の道も一歩から、くらいの気持ちでこの『「もしかしてコミュ障かも?」という人のための気くばりのコツ大全』から1つずつクリアしてみよう。1年後には、そして数年後には、きっと目に見えて成長しているだろう。
文=月乃雫