“ねこブーム”どこまで!? 子どもも大人もハマる新感覚のことば遊び「ねことば」って?
公開日:2018/2/22
ちょっとした待ち時間やドライブ中に、親子でことば遊びというのはいいものだ。ことば遊びには子どもの脳を活性化させる大きな力があると、脳科学でも言われている。昔ながらの「しりとり」もいいが、新感覚な「ねことば」遊びをご存じだろうか。その「ねことば」絵本が人気を博している。
『ねことばじてん』(かしわらあきお/主婦の友社)は、「ねこ+こんぶ=ねこんぶ」「ねこ+困った=ねこまった」など、「ねこ」のついた造語の「ねことば」を、ゆるっとしたイラストとともに辞典形式で紹介する絵本だ。この絵本をもとにアンケートを実施したところ、世代を超えて1000人を上回る回答が得られ、「ねことば」の人気投票のほか、読者が考えた「ねことば」やイラストなど、たくさんの投稿が寄せられた。
◆人気「ねことば」ランキング、トップ3は?
(複数回答可で投票・集計)
1位 ねこたつ 624票
2位 ねころぶ 587票
3位 ねころころ 509票
「ねこ」と「こたつ」の相性バッチリな「ねこたつ」が1位! 1000人中、624名が投票。今の季節、ほっこりする結果だ。10位までは下記のようになった。
4位 ねこッペパン 501票
5位 ねこーヒー 421票
6位 ねこコナッツ 360票
7位 ねこうちゃ 354票
8位 ねこーラス 353票
9位 ねこアラ 341票
10位 ねこんちくしょー 340票
5位と7位が飲み物。 ねこといっしょにお茶の時間を楽しみたい、そんな気分だろうか。
◆読者発想のおもしろ「ねことば」
読者の発想は豊かだ。著者の絵本作家かしわらあきお氏と編集部でみつけた、おもしろ「ねことば」を紹介しよう。
・「ねこんなものでよければ」ゆうまんさん
魚は、ねこにとって大大大好物の食べ物。それを「ねこんなもの」とへりくだり、相手に譲っている様子はこの、ねこの歩んできた人生の深さ、濃さ、渋さを物語っているようです。(かしわらあきお氏)
・「ねこはかすがい/ねろんでもただではおきぬ/ねこういってん 」ナオチンさん
3つとも和風なテイストで、とっても素敵な「ねことば」です。どうしても絵にしたくなる不思議なパワーがあり、会議中でも私なら描き出してしまうでしょう。(かしわらあきお氏)
・「ねここの店長イケメンなんだけど」にんにんにんさん
日常のセリフをさりげなく「ねことば」にした良い例です。にんにんにんさんは、この調子で日本列島全域で「ねことば」が使われるようがんばってください。(かしわらあきお氏)
◆「ねことば」その楽しみ方と活用法
ほかにもおもしろイラストや、「ねことば」の楽しみ方や新しい「ねことば」の活用法なども寄せられた。
・「ねこのハゲー!」あやかさん
・「最初、ねこ+◯◯の『ねことば』の意味がわからなくても、イラスト見たら可愛くて癒されるのが多いです! これからもおもしろいの期待してます!」バービーさん
・「ねこにしゆきなが(ねこ+小西行長)/ねコロンブス/ねこうぼうだいし(ねこ+弘法大師)」など、ねこにかけて、歴史上の人物が覚えられますように」マコマコさん
・「ねこいのたきのぼり(ねこ+鯉の滝登り)/ねこコンパ(ねこ+コンパ)/ねこうご(ねこ+口語)」 あもんさん
・「ねこうしょきょうふしょう(ねこ+高所恐怖症)」 りきさん
◆発想次第で無限に広がる「ねことば」あそび
ほかにも、「ねこみみにはさむ」「ねこうかてきめん」「ねこはかすがい」など、単語ではなく文に展開する案や、すべて「ね」ではじまる「ねことばカルタ」案、「いいことあるといいねこ」「おひるねこ」など、うしろに「ねこ」つける案なども寄せられた。
このように読者のすばらしい国語力と発想力・創造力で、次なる「ねことば」が続々と誕生している。この絵本の後半は「ねことばドリル」になっているので絵本でブレストしたら、さらに自由に「ねことば」を発想できるだろう。こうして言葉あそびのおもしろさは、無限に広がっていく。そのきっかけとなる絵本『ねことばじてん』だ。