「痛くて履けない靴」が一瞬で“シンデレラシューズ”になる! 驚きのインソール活用術

健康・美容

公開日:2018/2/28

『痛い靴がラクに歩ける靴になる』(西村泰紀/主婦の友社)

 突然ですが、痛くて履けない靴はありますか?
 気に入って買ったのに、靴ずれができたり、特定の箇所が当たったり、指先が窮屈だったり、歩くと疲れたり……。そんな理由で、結局ほとんど履いていない靴が何足かあるのではないでしょうか? 捨てるには惜しいけれど、ずっと残しておくのもスペースを取るし……、悩ましいところです。

「靴は売らない靴屋」こと、シューズフィットコンサルタントの西村泰紀氏の調査によると「日本人女性の靴箱には、痛くて履けない靴が平均16足眠っている」そうです。ちょっと驚きの数字ですが、もしかしたらあなたの靴箱にも同じくらいあるかもしれませんね。

 そもそも合う靴が見つからないのは、自分の足の形が悪いせいだ、と思っていませんか? もし、「自分の足がヘンだから……」と思っていたら、それはほとんどの場合、間違っています。実は、あなたの足に合う靴がなかなか見つからないのにはワケがあるのです。

advertisement

 日本人女性の足の形は、この50年程の間にどんどん変化しています。にもかかわらず、日本の靴メーカーは昔のデータに基づいた靴作りしかしていません。そのため、足に合う靴を見つけられない若い女性が増加しているというのです。
「えっ~!? 合う靴が作られていないんじゃあ、私たちどうすればいいんですかぁ?」という悲痛な叫びが聞こえてきそうです。

 この現状を憂えた西村泰紀氏は、靴を売ることをやめ、インソール(中敷き)で靴をぴったりに調整する専門店「シューフィット・神戸屋」を8年前、東京・新宿にオープン。その噂は徐々に広まり、靴の悩みを抱える人達が日本国内はもちろん、海外からも押し寄せるようになり、今では予約困難な人気店に。痛くて履けない靴の悩みを解決した人数は、これまでに5000人以上。


 西村氏は、もともと大手家電メーカーで営業・事業企画を担当。23年間第一線で活躍しましたが、妻の実家である創業114年の老舗靴店を継ぐために47歳で退職しました。足に合う靴がないと嘆く女性が多いことを知り、「女性の活躍を足元(靴)から支える」ことを企業目標に、前職で培った「顧客満足」の手腕を発揮するべく闘志を燃やしたのです。そして、幅のバリエーション豊富な靴の品揃えを模索したのですが、それが思った以上に困難であることを知りました。日本の靴メーカーの現状を知って失望した西村氏は、ついに靴を売ることをやめ、インソールによる靴の調整を始めたのです。

「痛くて履けない靴」を「ラクに歩ける靴」に変える中敷き調整法は、西村氏が開発した独自のテクニック。その技術を市販のインソールを使って、簡単に実践できるメソッドとして公開したのが『痛い靴がラクに歩ける靴になる』(主婦の友社)。





 本書で使用しているインソールは、ドラッグストアやネット通販で、誰でもすぐ手に入れることができるもの。そのインソールを、足裏の骨格に合わせて靴の中に貼れば、足にぴったりフィットする痛くない靴にカスタマイズ可能なのです。


 靴箱に眠っている靴を、ラクに歩けるシンデレラシューズに変身させることができる上、正しい歩行ができるようになることで足の負担が減り、タコやウオノメ、扁平足や開張足、外反母趾や内反小趾、ハンマートウ等が改善する可能性もある西村式インソール活用術。
 靴に悩んでいる人なら、今すぐ取り入れないテはないでしょう。